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層状リン酸ジルコニウムと及びその有機誘導体の新規な化学的合成ルートの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20655047
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 無機工業材料
研究機関早稲田大学

研究代表者

菅原 義之  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50196698)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2009年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2008年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード層状リン酸ジルコニウム / 錯体重合法 / ケミカルプロセス / 無機工業材料 / 層状・層間化合物 / イオン交換体 / 無機合成 / ハイブリッド材料
研究概要

ZrOCl2・8H2Oとリン酸モノエステルROP(O)(OH)2から,層表面にP-OR基を有する層状リン酸ジルコニウム(ZrP)有機誘導体を合成できることが知られている.そこで本研究では,金属イオンや金属錯体への親和性の高さから抽出剤として広く用いられているリン酸トリブチル(TBP)を用い,ZrPの有機誘導体の直接合成を試みた.ZrOCl2・8H2OとTBPをオートクレーブ中で150℃,2日間反応させた.その後遠心分離,アセトンによる洗浄,風乾を経て生成物を得た.生成物のXRDパターンでは,1.62nmに回折線が観測され,これは報告されているα-ZrPの有機誘導体Zr(O3POC4H9)2の層間距離(1.59nm)に類似した値であった.生成物のIRスペクトルにおいては,TBPで観測されるP=O岡の伸縮振動が反応後ほぼ消失した.また,P-O伸縮振動付近のプロファイルはP-OH基による吸収帯が観測されなかった事以外はα-ZrPのスペクトルに類似していた.一方,31P MAS NMRスペクトルにおいては,0ppm[(C4H9O)3P=0],-6ppm[ZrOP(OC4H9)3],-14ppm[(ZrO)2P(OC4H9)2],-21ppm[(ZrO)3POC4H9]にシグナルが観測された.シグナル強度から主なP環境は(ZrO)3POC4H9であり,これはα-ZrPのP環境に対応する.以上の結果から,反応過程中にTBPの有する3つのn-ブトキシ基のうち2つがZrOCl2・8H2O中に含まれる水により加水分解され,n-ブトキシ基を有するα-型構造の誘導体が生成したと推定される.

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] リン酸トリエステルを用いた層状リン酸ジルコニウムの有機誘導体の合成2010

    • 著者名/発表者名
      目崎雅人, 菅原義之
    • 学会等名
      第48回セラミックス基礎討論会
    • 発表場所
      沖縄コンベンションセンター
    • 年月日
      2010-01-12
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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