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産業廃棄物を用いた混合セメント水和物の中性子散乱による構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 20656087
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 建築構造・材料
研究機関日本大学

研究代表者

梅村 靖弘  日本大学, 理工学部, 教授 (70246825)

研究分担者 小泉 公志郎  日本大学, 理工学部, 講師 (10312042)
露木 尚光  日本大学, 理工学部, 研究員 (20059611)
研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2010年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2008年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードコンクリート / セメント / 産業廃棄物 / 混和材料 / シリカフューム / エーライト / ビーライト / ケイ酸カルシウム水和物 / セメント水和物 / 結晶 / 中性子 / X線 / リートベルト解析 / 混和材 / 鉄鋼スラグ / フッ素アパタイト
研究概要

近年のコンクリート高強度化技術の進歩はめざましく,設計基準強度100MPaを超えるような超高強度コンクリート構造物の施工実績が増えているが,この高強度化にはセメント分散剤である高性能減水剤とフライアシュと同じ人工ポゾラン材である超微粒子のシリカフューム(SF)が必要不可欠である。一般に超高強度コンクリートの水セメント比は極めて低く,SFのポゾラン反応によりケイ酸カルシウム水和物(C-S-H)が生成され微細空隙を充填するが,各セメント鉱物の水和反応に及ぼすSFの影響や,SFのポゾラン反応におけるC-S-Hの詳細な生成機構については分かっていない。そこで本年度は,SFがセメント水和反応の反応に及ぼす影響さらに生成するC-S-Hのケイ酸アニオン構造(オリゴマーサイズのシロキサン鎖の鎖長)に及ぼす水結合材比の影響について検討を行った。本研究ではセメントは低熱ボルトランドセメントを使用し,SFの添加率はセメントの内割10,20%置換,砂結合材比1.0水結合材比(W/B)は15,22,30%として実験検討を行った。実験結果より以下のことが明らかとなった。セメント鉱物であるエーライト(C_3S)の水和反応率は,SFの置換率に拘わらず材齢7日でW/Bが15%で約60%,20%で約70%,30%で約80%に達しそれ以降の水和は停滞した。一方,ビーライト(C_2S)の水和反応率はSF添加率が10%から20%へ増加すると反応が若干抑制され,W/Bが15~30%の範囲では反応率に大きな差異は認められなかった。一例としてW/Bが22%,SF添加率が10%の場合,材齢7日で約10~15%,材齢28日で約20~30%,91日で約35~40%となった。生成されるC-S-H量は,SF添加率の増加により若干増加が認められ,W/Bの低下により減少した。C-S-Hのケイ酸アニオンの鎖長は、W/Bの増加により増加しSFの増加により抑制された。

報告書

(3件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2011 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] シリカフュームと高性能減水剤を用いた超高強度セメント硬化体の水和反応2011

    • 著者名/発表者名
      佐藤正己・梅村靖弘・小泉公志郎
    • 雑誌名

      セメント・コンクリート論文集

      巻: 64 ページ: 442-449

    • NAID

      130004574648

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] シリカフュームを用いたセメント硬化体の水和におけるケイ酸構造の影響2011

    • 著者名/発表者名
      小泉公志郎・佐藤正己・梅村靖弘・露木尚光
    • 雑誌名

      セメント・コンクリート論文集

      巻: 64 ページ: 9-15

    • NAID

      130004574677

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高強度セメント硬化体への高性能減水剤とシリカフュームの影響2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤正己・小泉公志郎・梅村靖弘
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集

      巻: 32 ページ: 119-124

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] セメント及び微粉セメントのケイ酸構造に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      小泉公志郎, 梅村靖弘, 露木尚光, 入江正明
    • 雑誌名

      第63回セメント技術大会講演要旨 63

      ページ: 46-47

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] 脱リンスラグ微粉末を利用した高炉スラグ微粉末の改良2008

    • 著者名/発表者名
      壁屋俊輔, 梅村靖弘, 露木尚光
    • 雑誌名

      土木学会第63回年次学術講演会講演概要集 63(CD-ROM版)

      ページ: 815-816

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 粉末中性子回折によるセメント結晶構造同定の一考察2010

    • 著者名/発表者名
      入江正明
    • 学会等名
      土木学会 第65回年次学術講演会
    • 発表場所
      北海道大学札幌キャンパス
    • 年月日
      2010-09-01
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 低水比セメント硬化体の水和におけるケイ酸構造の影響2010

    • 著者名/発表者名
      小泉公志郎
    • 学会等名
      セメント協会 第64回セメント技術大会
    • 発表場所
      ホテルメトロポリタン
    • 年月日
      2010-05-25
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] セメント及び微粉セメントのケイ酸構造に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      小泉公志郎
    • 学会等名
      (社)セメント協会
    • 発表場所
      ホテルメトロポリタン
    • 年月日
      2009-05-20
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 脱リンスラグ微粉末を利用した高炉スラグ微粉末の改良2008

    • 著者名/発表者名
      壁屋俊輔
    • 学会等名
      (社)土木学会 全国大会第63回年次学術講演会
    • 発表場所
      東北大学川内北キャンパス
    • 年月日
      2008-09-12
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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