研究課題/領域番号 |
20656089
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
栃原 裕 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 教授 (50095907)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2009年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2008年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 建築環境・設備 / 人間生活環境 / 低湿度 / 低圧・低酸素 / 血液粘度 / 低圧 / 長時間座位 / 血液性状 / 体重減少量 / 航空機内 / 空調 |
研究概要 |
健康な男子大学生12名を被験者として実験を行った。被験者はそれぞれ8:30に指定の朝食を実験施設内で採り、9:30から実験前室で実験準備を行い始め、その後10:30から16:30までの6時間を湿度・気圧の調整された部屋で過ごした。水分の摂取は90分おきに3回、計400ml行った。測定項目は生理値として皮膚温(7点)、皮膚性状(皮膚水分量・経皮水分蒸散量等)、目の乾燥の指標としてまばたき回数、血液性状、不感蒸摂量等、主観値として空気の感じや乾燥感(目・鼻・顔・喉)、自覚症しらべ等について尋ねた。環境条件は実験前室が室温25℃、RH50%とし、実験室は室温25℃、湿度が60%・10%の2条件、気圧が101.3kPa(以下N-○)・高度2000m相当の78.6kPa(以下L-○)の2条件のその組み合わせの4条件とした。経皮水分蒸散量は、RH10%条件が有意に高く、長時間暴露による回復が見られることはなかった。こういった低湿度環境における水分蒸散量の増加は、気化熱による熱放散を促し、前額、手背、足背など末端部の皮膚温低下を誘発した。血液粘度はRH60%条件では実験前後で血液粘度が低下したのに対してRH10%条件では血液粘度が上昇し、L-10%条件に関しては、有意に値が上昇する傾向が見られた。これは、低圧・低湿度環境による不感蒸泄量の増加に起因すると考えられる。最も高値であった実験終了時のL-60%条件においても、その値は4.0±0.3mPa・sと、正常値の範囲内であったが、本実験では暴露中に400mlの水分摂取と食事に伴う水分摂取があったためであると考えられ、低圧・低湿度環境下での水分摂取の重要性も示された。
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