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銀イオンカチオンクラスターによるトルエン中の炭素移動反応

研究課題

研究課題/領域番号 20656132
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 触媒・資源化学プロセス
研究機関東京工業大学

研究代表者

馬場 俊秀  東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (50165057)

研究期間 (年度) 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2008年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
キーワード銀イオンクラスター / ゼオライト / トルエン / 同位体 / 変換反応
研究概要

エチレン共存下でのメタンの炭化水素への転化反応は,銀イオン以外の金属イオンで修飾したH-ZSM-5ゼオライトでも進行することを確かめる為に,同位体である^<13>CH_4を用いてエチレン共存下でのメタンの転化反応を行なった。生成した炭化水素は, Fe/HZSM-5及びMo/H-ZSM-5ではプロピレンとエタンである。一方, In/H-ZSM-5ではこれらの炭化水素の他にベンゼンとトルエンが観測された。いずれの場合も生成したプロピレンには^<13>C^<12>C_2H_6が必ず観測される。その割合が金属イオンの種類に依存することから,メタンの活性には金属イオンが関与することが分かった。
In/H-ZSM-5では,プロピレンの他にベンゼン(C_6H_6)とトルエン(C_7H_8)が生成する。ここで^<13>Cはトルエンだけに観測され, ^<13>Cを含むトルエンには,それが一つだけを含む^<13>C^<12>C_6H_8が観測される。即ち,トルエンの生成物は^<13>C^<12>C_6H_8と^<12>C_7H_8であり,このうち^<13>C^<12>C_6H_8の割合は48%であった。ここで^<13>Cを二つ以上含むトルエンは観測されなかった。生成したトルエンのフラグメンテーションから判断すると, ^<13>Cはトルエンのメチル基に主に存在しているものと思われる。一方,ベンゼンには^<13>CH_4由来の^<13>Cが含まれてこない。従って,ベンゼンの生成にはメタンが関与せず,エチレンだけが関与する。トルエンは主にメタンとベンゼンとの反応によって生成すると思われる。
さらに,トルエンのメチル基の炭素を^<13>Cでラベルしたものを用いて, ^<13>Cがベンゼン環に移動するかを調べた。メタン転化反応が進行するAg, In, Mo, Znなどの金属イオンで交換したZSM-5ゼオライトに^<13>Cでラベルしたトルエンを接触させた。反応後,トルエン化合物を分離し, ^<13>C,および^1HNMRで同定した。しかし, ^<13>Cがベンゼン環に移動する現象は,観測されなかった。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] New Synthetic Methods for Propene Production Using Zeolite Catalysts2008

    • 著者名/発表者名
      Toshihide Baba, Koji Inazu, Toru Koyama, Akihiko Matsumoto
    • 雑誌名

      Prep. Pap. -Am. Chem. Soc, Div. Pet. Chem. 53

      ページ: 1219-1222

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Key Catalysis of Metal Cation-exchanged ZSM-5 Zeolites for Conversion of CH_4 in the Presence of C_2H_4.2009

    • 著者名/発表者名
      Toshihide Baba
    • 学会等名
      American Chemical Society
    • 発表場所
      Salt Lake City
    • 年月日
      2009-03-26
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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