研究課題/領域番号 |
20656143
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
南 清和 東京海洋大学, 海洋工学部, 准教授 (30282883)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2010年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2008年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | バラスト水 / 環境対応 / 船舶工学 / 環境工学 / 再生水利用 |
研究概要 |
本研究の目的は、 世界的に問題とされている船舶バラスト水問題の解決方法として、海水を用いたバラスト水に代わるバラスト水として下水処理水(以下これをリサイクルウォーターと称する)を用いることを提案し、その運用について淡水であるリサイクルウォーターが海水域に与える影響調査およびリサイクルウォーターの実用性を評価する実海域実験 船舶のバラスト水タンク内に搭載したリサイクルウォーターの水質を監視するためのバラスト水モニタリングシステムの開発および基礎実験ならびに実船での検証実験を行うこと、 であった。 平成22年度の成果実績は以下の通りである。 平成20年度および平成22年度に作成したバラスト水モニタリングシステムを利用し、平成21年度と同じく、採取した実海域の海水および下水処理場から排出されているリサイクルウォーターをサンプルとする水質検査を実施した。水質検査に際しては、採取した海水およびリサイクルウォーターを約2週間程度、任意に決めた時間間隔にて水質検査を行う事により連続的な水質データを収集した。 また、現在においてリサイクルウォーターが排出されている海域においては、塩分濃度等の海水に関連する水質データが季節によってどのように変化するのかを現場水域で調査するために、実海域においてリアルタイムで水質調査の可能な計測システムを導入し、計測を行った。その結果、季節を通じての水質の特徴的な変化は確認出来なかったが、リサイクルウォーター排出海域の塩分濃度は周辺海域と比較し、低下していることが碓認された。しかしながらその範囲はリサイクルウォーター排出点から極限られた地域での値であった。 平成22年の結果および平成21年度の結果を踏まえ、研究成果のとりまとめを行い、本研究の成果として以下が得られた。 1)船上でも利用可能なバラスト水モニタリングシステムを開発した。 2)処理された下水(リサイクルウォーター)の水質解析を1)のシステムにて行い、解析結果を得た。 3)リサイクルウォーターを代替バラスト水として使用した場合の海洋環境影響は、単年度の計測に限定すると、少ないといえる。
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