研究課題/領域番号 |
20657018
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 甲南大学 (2009) 兵庫県立大学 (2008) |
研究代表者 |
日下部 岳広 甲南大学, 理工学部, 教授 (40280862)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2008年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | GnRH / 脳・神経 / 生殖 / 筋肉 / 行動 / 発生 |
研究概要 |
(1)GnRH/GnRH受容体を発現する細胞の同定:昨年に引き続き、各種細胞マーカーとの二重染色実験により、GnRHおよびGnRH受容体を発現する細胞の種類や形態、シナプス標的を解析した。カタユウレイボヤの2つのGnRH前駆体遺伝子(Ci-gnrh1、Ci-gnrh2)は幼生の神経系(付着突起、グルタミン酸作動性表皮ニューロンの一部、脳胞、運動神経節、神経索)で特異的に発現する。Ci-GnRHR1およびCi-GnRHR2が尾部筋肉細胞で発現することに加え、Ci-GnRHR2が尾部表皮神経細胞で発現すること、Ci-GnRHR3が尾部脊索細胞で発現することを見出し、GnRHがホヤ幼生の尾部において新奇な役割をもつことを示す新しい証拠を得た。 (2)ホヤ幼生へのGnRH投与実験:ホヤ幼生にGnRHを投与する実験により、GnRHが変態の制御に関わる可能性が示唆された。 (3)遺伝子ノックダウン法によるGnRH系の生理機能の解析:ホヤGnRH前駆体遺伝子に対するアンチセンスモルフォリノオリゴ(MO)をホヤ卵に顕微注入することにより、GnRHの機能阻害を試みた。Ci-gnrh2に対するアンチセンスMOを注入したホヤ胚では、初期胚の発生異常がみられ、GnRHが発生初期にも何らかの生理機能をもつ可能性が示唆された。 (4)脊椎動物におけるGnRHの新奇機能の解析:メダカをモデル生物として、ホヤで見出されたGnRHの神経索での発現に類似の現象の解析に着手した。
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