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DNA複製起点の単離と分子育種への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20658003
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 育種学
研究機関岡山大学

研究代表者

村田 稔  岡山大学, 資源生物科学研究所, 教授 (20166292)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2009年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2008年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード複製起点 / シロイヌナズナ / LoxP / ORC / GFP / 分子育種 / イネ / DNA
研究概要

本研究では、モデル植物であるシロイヌナズナやイネにおいて、核ゲノム中に散在する複製起点を単離、解析し、分子育種への応用を図ることを目的としている。そこで、シロイヌナズナからDNA複製起点を単離するため、ゲノム中に近接する2つのLoxP配列をもつ形質転換体の選抜を行った。シロイヌナズナでは、DNA型トランスポゾンDissociater (Ds)の両末端に挟まれたLoxP (Ds-LoxP-Ds)と、これとは独立のもう一つのLoxPをもつT-DNA形質転換系統が多数作出されている。これらの数系統を取り寄せ、Activator (Ac)由来のトランスポゼース(転移酵素)遺伝子発現個体と交配し、その後代を調べた。その結果、Ds-LoxP-Dsが転移し、ハイグロマイシン耐性を示す個体が複数確認された。さらに、これらとCreリコンビナーゼ遺伝子高温発現体とを交配し、次代を得た。現在、2つのLoxP間の組換えが高温で誘発されるか確認しているが、環状DNA分子の形成はまだ確認されていない。この方法では、最低2回の交配と1~2回の自殖を必要とするため、多くの労力と時間を必要とする。そこで今回、Ac転移酵素を発現している個体を直接形質転換した場合、自動的(連続的)に環状のDNA分子が形成できるT-DNAコンストラクトをデザインし、構築することに成功した。現在これを、各種培養細胞に導入し、その効率を調べている。
また、シロイヌナズナの複製起点複合体ORC (Origin Recognition Complex)のサブユニット(ORCl~6)をコードするcDNAをすべてクローン化した。これらのcDNA配列から予測されるアミノ酸配列を元に、短いペプチドを合成し、抗体の作成を試みたが、特異的なものは得られなかった。AtORC4については、N末にGFPを融合させたコンストラクトを、シロイヌナズナの培養細胞に導入し核にシグナルを観察したが、今回はこれらコンストラクトの形質転換植物を作成した。現在、これらにおける特異性を確認している。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 人工染色体 : 植物の染色体を作る ; 人工染色体研究の最前線2009

    • 著者名/発表者名
      村田稔・長岐清孝
    • 雑誌名

      生物の科学 遺伝 63

      ページ: 61-65

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] 人工染色体 : 植物の染色体を作る ; 人工染色体研究の最前線2009

    • 著者名/発表者名
      村田稔, 長岐清孝
    • 雑誌名

      生物の科学遺伝 5月号(印刷中)

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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