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食用きのこ廃菌床を利用したプラントアクティベーターの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20658012
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 植物病理学
研究機関鳥取大学

研究代表者

尾谷 浩  鳥取大学, 農学部, 教授 (50032305)

研究分担者 霜村 典宏  鳥取大学, 農学部, 准教授 (00250093)
研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2009年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2008年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード廃菌床 / プラントアクティベーター / エリシター / キュウリ炭疽病 / 全身獲得抵抗性 / 病害防除 / 炭疽病
研究概要

作物の生産現場では、化学農薬の殺菌剤に替わる新たな病害防除法の確立が強く求められているが、その一つとして植物の抵抗性を誘導して病害を防除するという非殺菌性の抵抗性誘導剤(プラントアクティベーター)に関心が集まっている。植物病原菌の多くは菌類で、このような菌類の感染では、菌類の成分を植物がシグナル分子(エリシター)として認識し抵抗性を発現するという仕組みが明らかとなっている。一方、食用きのこも菌類であり、きのこ収穫後の菌糸体が充満した廃菌床は豊富なエリシター源となる可能性が高い。そこで、鳥取県の代表的食用きのことして栽培が推奨されているハタケシメジの廃菌床を用いて、キュウリ炭疽病に対する防除効果を調べた。廃菌床に水を加えて磨砕した後、オートクレープ処理により水抽出液を得た。ポット植キュウリの第1葉に水抽出液を数秒間浸漬処理し、1週間後に炭疽病菌を上位葉に接種すると、いずれの葉においても病斑形成が顕著に抑制され、全身的な防除効果がみられた。次に、オートクレープ処理した廃菌床を栽培土と1:2(v/v)に混合し、ポットに入れてキュウリを栽培すると、水抽出液処理の場合と同様、炭疽病に対する全身的な防除効果を示した。そこで、キュウリにおける全身獲得抵抗性(SAR)関連遺伝子の発現を調べると、水抽出液処理葉では炭疽病菌接種後1日以内にSAR関連遺伝子の急激な発現がみられ、水抽出液処理による炭疽病の防除効果は、キュウリにおけるSARの誘導によることが示唆された。今後、廃菌床水抽出液のプラントアクティベーターとしての効果を種々の病害で検討する予定である。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] Spent mushroom substrate of hatakeshimeji (Lyophyllum decastes Sing.) and its water extractprotect cucumber from anthracnose2010

    • 著者名/発表者名
      Parada, R.Y., Egusa, M., Murakami, S., Shimomura, N., Kodama, M., Otani, H.
    • 学会等名
      日本植物病理学会
    • 発表場所
      京都国際会館(京都)
    • 年月日
      2010-04-20
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [産業財産権] 食用きのこ廃菌床を用いた植物病害の防除技術2010

    • 発明者名
      尾谷浩, 他3名
    • 権利者名
      鳥取大学
    • 産業財産権番号
      2010-002061
    • 出願年月日
      2010-01-07
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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