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水晶発振子バイオセンサーを用いたマイコトキシンの迅速検査法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20659019
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 環境系薬学
研究機関香川大学

研究代表者

川村 理  香川大学, 農学部, 准教授 (30204770)

研究期間 (年度) 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2008年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワードマイコトキシン / 抗原抗体反応
研究概要

マイコトキシンは、カビが産生する有毒2次代謝産物で、様々な農作物や食晶を微量汚染しており、耐熱性で調理程度の加熱ではほとんど分解しない。よって、マイコトキシンを迅速かつ高感度に測定し、汚染食品を排除することが食の安全において重要である。そこで、水晶発振子バイオセンサーを用い、抗原抗体反応を利用したデオキシニバレノール(DON)とアフラトキシンB_1(AFB_1)の迅速検査法の開発することを本研究の目的とした。
1.抗体の作製抗DONと抗AFB_1モノクローナル抗体産生細胞を無血清培地で大量培養し、培養上清を回収後、硫安分画法で精製抗体を調製した。
2.測定系の検討生体分子間相互作用定量QCM装置AFFINIX Qを用いて、特に迅速測定法の必要性が高いDONとAFB_1の測定のための測定系を検討した。
(1)直接法抗体を振動子に固定化し、規制値に相当するDON又はAFB_1標準品を加え測定を行ったが、いずれの場合も反応が微弱で測定できなかった。
(2)競合法振動子に結合する質量を増幅させれば、測定が可能となる。そこで、次に規制値に相当するDONとDON-OVA結合体又はAFB_1とAFB_1-BSA結合体とを同時に加え競合法について検討した。その結果、DONでは、規制値の約1/5程度相当までの測定が可能であったが、AFB_1の揚合は、規制直相当の濃度では、反応が微弱で測定できなかった。以下の実験は、DONのみで行った。
(3)DON汚染穀物への適用性の検討競合法で、DONを各濃度添加した小麦を調製し、アセトニトリルー水で抽出し、祖抽出液中のDONを測定し、本法の穀物検体への適用性を検討した。その結果、小麦からの抽出マトリックス存在下では、抽出マトリックスが振動子や抗体およびDON-OVAに付着し、規制値相当量のDONの検出も不可能であった。抽出マトリックスの付着防止のために界面活性剤の添加も試みたが、現時点では解決していない。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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