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新たに発見された脳に分布する細胞外マトリックス構造の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20659028
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

松吉 ひろ子  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (10448772)

研究分担者 和中 明生  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90210989)
研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2008年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード細胞外マトリックス / DACS / アストロサイト
研究概要

私達が発見し新規の細胞外マトリックスとして命名、報告したDACS (Dandelion Clock-like Structure ; BBRC ; 364, 2007)は何らかのサブセットのアストロサイトである事が解っている。21年度はこの機能を示唆する裏づけとして以下の研究を行った。
(1) このアストロサイト(DACS)はCS56抗体で検出されるが、CS56抗体のほかにCS-AやCS-C抗体、delta4S、delta6S、delta0S抗体で染色を行ったところ、CS-CではDACS様の形態が染色されたがCS-Aでは検出されなかった。これらの事から、DACSはCS-6Sエピトープを持つコンドロイチン硫酸で修飾されるアストロサイトである事が判った。
(2) DACSは現在使用されているいかなるアストロサイトマーカーとも共存しない(GFAP-, s100beta-, glutamine synthetase-)。そこでGLASTやPSD95抗体による免疫染色を行い結果を詳細に観察すると、DACSの先端部が一部GLASTやPSD95とオーバーラップする事が判った。この事は、このアストロサイトはシナプス部に接触する部分が特に強くコンドロイチン硫酸により修飾されている事を示しており、シナプス機能への何らかの関与を示唆している。
(3) DACSは哺乳類(マウス・ラット・ヒト・ブタ等)成熟脳では保持されているが、鳥類(アイガモ)では観察できなかった。又、マウスの発生過程において3週齢頃に大脳皮質に現れ、神経細胞のcritical periodとの相関関係を示した。この事は、脳の高次機能との関連を示唆するものである。
本研究では、脳に存在する最も多い細胞であるアストロサイトのうち、新たなひとつのpopulationを明らかにした。又、このアストロサイトが脳の高次機能に強く関与する事を示唆できた。現在、本結果を纏めて、論文投稿中である。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] D A C S, novel matrix structure composed of chondroitin sulfate proteoglyean in the brain2008

    • 著者名/発表者名
      辰巳 晃子
    • 学会等名
      日本神経化学会総会 シンポジウム
    • 発表場所
      富山国際会議場
    • 年月日
      2008-09-11
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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