• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ゼブラフィンチにおける分子遺伝学的手法の確立をめざす基盤技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20659043
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関京都大学

研究代表者

渡邉 大  京都大学, 生命科学研究科, 教授 (90303817)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2008年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードトランスジェニック / 神経回路 / 模倣学習 / 音声コミュニケーション
研究概要

ヒトの言語の基盤となる音声制御機構のように生後の発達と密接に結びついた学習メカニズムについて、マウスをはじめとする従来のモデル動物では詳細に研究することが困難であり、分子遺伝学を駆使できる新たなモデルシステムが必要とされている。Passeriform(スズメ目)に属する鳥類は、ヒトの言語と良く似たプロセスを経て個体問の意思伝達手段である音声信号を獲得することが知られている。これらの鳥類には、哺乳類の大脳皮質-基底核-視床から構成される運動系神経回路と相同な音声制御に特化した神経回路が存在すること、さらにはこの運動系神経回路がヒトの言語領域と相同なミラーニューロンシステムの特徴を持つことが明らかになっている。したがって、これらの鳥類の音声制御機構を研究することで、ヒトの言語の基盤となるような脳メカニズムの解明が期待されている。本研究では、音声学習に関して分子から行動レベルまで体系的に研究できるモデル実験系を確立することを目標として、ゼブラフィンチにおける分子遺伝学的な遺伝子操作法の可能性を追求した。
神経細胞特異的なプロモーターの下流にマーカーとしてGFPを発現するコンストラクトを含むウイルスベクターをゼブラフィンチの初期胚にインジェクションを行い、人工ふ化を行った。さらにマーカー分子を発現する動物個体を野生型個体と交配し、導入遺伝子が次の世代に伝達されるか検証した。その結果、次の世代にも導入遺伝子が伝達されていることを確認出来た。本研究の成果は、これらの鳥類でもトランスジェニック動物が作製出来る事を示す物であり、ヒトの言語のように生後の発達と密接に結びついた学習機構についての分子遺伝学的アプローチの突破口になると期待できる。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] The Mechanisms of Motor Programming for Learned Vocalization in Songbirds2009

    • 著者名/発表者名
      Hisataka Fujimoto, Taku Hasegawa, Ryosuke Matsui, Kentaro Abe, Dai Watanabe
    • 雑誌名

      Systems Biology - The Challenge of Complexity

      ページ: 83-89

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 鳥類における音声コミュニケーション獲得制御の神経機構2009

    • 著者名/発表者名
      渡邉大
    • 学会等名
      電子情報通信学会非線形問題研究会
    • 発表場所
      キャンパスプラザ京都
    • 年月日
      2009-03-10
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] The Mechanisms of Motor Programming for Learned Vocalization in Songbirds2008

    • 著者名/発表者名
      Dai Watanabe
    • 学会等名
      The Uehara Memorial Foundation Symposium-2008
    • 発表場所
      ハイアットリージェンシー東京・新宿
    • 年月日
      2008-06-30
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.phy.med.kyoto-u.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi