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間葉-上皮細胞分化転換の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 20659059
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関東京大学

研究代表者

宮園 浩平  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)

研究期間 (年度) 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2008年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード病理学 / 発生・分化 / シグナル伝達 / 癌
研究概要

上皮-問葉細胞分化転換(EMT, epithelial-mesenchymal transition)は発生の過程などにおいて上皮細胞が問葉系細胞に分化するプロセスである。EMTの研究が近年急速に注目を浴びているに対し、逆のプロセスである間葉-上皮細胞分化転換(MET, mesenchymal-epithelial transition)についてはほとんど明らかとなっていない。我々は転写因子TTF-1の肺癌細胞に対するMET誘導促進作用を中心に研究を行った。その結果、TTF-1はE-cadherinの発現を促進するだけでなく、細胞の遊走性、浸潤能を抑制した。EMTの誘導には転写因子SnailやSlugが重要であることが明らかとなっているがTTF-1を発現している細胞でTTF-1をノックダウンするとSnailやSlugの発現上昇は見られなくなった。これらの作用はTTF-1のTGF-β-Smadシグナルに対する抑制作用によるものであることが、いくつかの実験から明らかとなった。さらにTTF-1を発現した肺腺癌をヌードマウスに移植し検討したところ、原発腫瘍の大きさがTTF-1の発現によって小さくなることが確認された。しかし,形態学的な変化や転移能については明らかな差違は認められず,実験モデルの検討を含めて今後の研究が必要と考えられた。また本研究により、TTF-1自体に細胞増殖抑制作用があり、TGF-β-Smadシグナルを介さないシグナルの重要性も示唆されたことから,今後、METの新たな誘導因子として本プロジェクトを継続して行く予定である。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Thyroid transcription factor-1 inhlbits transforming growth factor-β-mediated epithelial-to-mesenchymal transitlon in lung adenocarcinoma cells2009

    • 著者名/発表者名
      Saito, R. A., et al.
    • 雑誌名

      Cancer Research 69

      ページ: 2783-2791

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Bidirectional roles of TGF-β signaling in cancer2008

    • 著者名/発表者名
      Miyazono, K.
    • 学会等名
      The 28th Sapporo Cancer Seminar International Symposium"TGF-βsignaling and cancer"
    • 発表場所
      札幌・北海道大学学術交流会館
    • 年月日
      2008-06-26
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://beta-lab.umin.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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