研究課題/領域番号 |
20659076
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
烏山 一 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 教授 (60195013)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2008年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 好塩基球 / マスト細胞 / CD200R3 / リガンド / 活性型受容体 / CD200 |
研究概要 |
CD200R3はCD200受容体(CD200R)ファミリーに属する細胞表面分子で、好塩基球とマスト細胞に選択的に発現している。CD200RはリガンドであるCD200を認識することにより、細胞内に抑制性シグナルを伝達するが、CD200R3はアダプター分子DAP12と会合して、細胞内に活性化シグナルを伝達する。CD200R3はCD200Rとともにペア型受容体として、好塩基球とマスト細胞を正ならびに負に制御していると考えられるが、CD200R3はCD200Rとは異なりCD200とは結合しない。したがって、CD200R3にはCD200とは別のリガンドが存在すると考えられる。昨年度作製した分泌型CD200R3をプローブとして、内在性ならびに外来性リガンドの検索をおこなったが、会合分子の同定には至っていない。一方、昨年度の研究で同定したCD200類似遺伝子をクローニングし、細胞に遺伝子導入したところ、細胞表面に蛋白質として表出することが判明した。そこで、この遺伝子導入細胞をラットに免疫して、B細胞ハイブリドーマを作製し、CD200とは反応せずCD200類似分子を特異的に認識するモノクローナル抗体を得た。この抗体を用いてCD200類似分子の発現パターンを調べたところ、ユビキタスな発現パターンを示すCD200とは異なり、ごく限られた臓器内のユニークな細胞に発現が限局していることが明らかとなった。現在、CD200Rファミリー分子との結合能ならびに生体内での役割を解析している。
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