研究課題/領域番号 |
20659079
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
前野 哲博 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40299227)
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研究分担者 |
河村 由吏可 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (90379983)
高屋敷 明由美 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (80375500)
前野 貴美 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (80528480)
中村 明澄 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (00447252)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2009年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2008年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 医学教育 / コンピテンシー / 指導医 / FD / 医療・福祉 / プログラム評価 / 指導医評価 / コンピテンー |
研究概要 |
コンピテンシーの概念から見た講習会の評価ツールを用いた指導医講習会の教育効果を検証(指導医調査) 指導医のコンピテンシーモデルを十分反映させた妥当性の高い評価スケールをもとに作成した調査票を用い、研究代表者がディレクターを務めた平成22年度指導医講習会(3回)を受講した133名のうち、調査協力の同意を得た78名を対象に、セキュリティの確立したWebアンケートシステム(外部委託)を利用して、現行のプログラムで行われている講習会の教育効果を検証するために指導医調査を行った。 調査項目:基本属性(性別、年齢、研修医の指導頻度、研修医の指導時間)および講習会でとりあげた内容12項目(研修目標の共有、方略の実践、評価、臨床技能教育、ストレスとうつ、研修環境、コミュニケーション、フィードバック、振り返り、プレゼンテーション教育、効果的なミニレクチャー、教育的な回診)ごとの指導実践状況(「頻繁に実践」「時々実践」「ほとんど実践なし」「全く実践なし」「指導の機会なし」のいずれかを選んでもらい、「頻繁に実践」「時々実践」と回答した群を「実践」群とした) 結果:37名の受講者から回答を得(回収率47.4%)、「ほとんど指導機会はない」と回答した6名を除く31名(男30名女1名)を解析対象とした。指導実践状況について、実践群の割合が最も多かった項目は、「研修医とのコミュニケーション」87%、次いで「目標の共有」74%、「成長する環境作り」71%であった。最も少なかった項目は「効果的なミニレクチャー」32%「教育的な回診」32%であった。 以上の結果から、講習会で取り上げるテーマについて、研修指導の現場での実践には大きなバラツキがあることが明らかになった。指導医講習会の教育効果を向上させうためには、講習会の企画にあたって、単なる教育技法の紹介だけでなく、現場で実践するためのノウハウも盛り込んだ内容にするなどの工夫をしていく必要があることが示唆された。
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