研究課題
挑戦的萌芽研究
21年度は以下の3つの研究を実施した.研究計画1 (糖尿病性胃運動機能不全)自然発症糖尿病(NOD/LtJ)マウスを用いて、13C-酢酸投与後の呼気試験による胃排出能を定量的、経時的に測定できるシステムを確立し、糖尿病マウスでは糖尿病の初期から胃排出能が低下していること確認した.さらに胃潰瘍の存在により胃排出能が低下し、胃潰瘍治癒が遅延することを見いだした.各種薬剤の有効性スクリーニングにより、クエン酸モサプリドが胃排出能を充進させ、さらに抗炎症作用により潰瘍治癒促進に作用することを明らかにした.研究計画2 (開腹術後小腸運動機能不全)開腹手術(酸素暴露)と非開腹手術(酸素非暴露)におけるマウス腸管、開腹手術と内視鏡手術(酸素非暴露)におけるヒト非病変部の小腸組織を用いて、脂質過酸化反応中間活性体(HNE、HEL)による修飾蛋白質の検出し、腸管運動不全への関与を明らかにした.研究計画3 (炎症性大腸運動機能不全)マウス腹膜炎モデルの大腸、潰瘍性大腸炎巨大結腸症の手術組織を用いて、NOによるnitrotyrosine化、活性化好中球によるchlorotyrosine修飾を中心にチロシン側鎖修飾蛋白質の検出を行った.
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Forum of Nutrition 61
ページ: 39-54
http://www2.kpu-m.ac.jp/%7Esun/kyoushitu/index2.html