研究課題/領域番号 |
20659175
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
橋本 公二 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00110784)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2008年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 癌 / 浸潤 / 転移 / 血管新生 / リンパ管新生 / 幹細胞 / 細胞制御 / 治療 |
研究概要 |
乳房外Paget病は、アジア人高齢者に生じやすい皮膚悪性腫瘍の一つである。上皮内癌は、概して予後は良い。しかし、浸潤癌はリンパ行性転移しやすく、予後は極めて不良である。従って、乳房外Paget病の浸潤・転移機構を解明し、治療の基盤を創出することは極めて重要である。本研究課題は、100例を越える乳房外Paget病を検討し、浸潤・転移に関わる病態解明に取り組んだ。(1)血管・リンパ管新生:乳房外Paget病の原発巣では、血管及びリンパ管新生が亢進していた。この生物像は上皮内癌で認められ、浸潤癌でも同程度であった。上皮内癌でも、癌間質には転移に関わるリスクが存在することが示唆された。(2)上皮-間葉転換:浸潤癌42例について検討を行った。リンパ節転移を来し予後不良であった症例では、Paget細胞はE-cadherinを細胞膜表面に欠き、N-cadherin及びvimentinが発現していた。即ち、予後不良群は上皮-間葉転換を来していることが示唆された。(3)リンパ管浸潤:上皮-間葉転換を来した症例では、原発巣でリンパ管浸潤を高率に認めた。従って、リンパ管浸潤は、リンパ管新生に加えて上皮-間葉転換が密接に関与し、リンパ節転移を来すことが示唆された。(4)リンパ節におけるリンパ管新生:所属リンパ節転移を来した症例では、リンパ節におけるリンパ管新生が亢進していた。この度合いは、N-gradeと正の相関が見られた(P=0.02)。さらに、リンパ節におけるリンパ管浸潤は、遠隔リンパ節転移及び遠隔臓器転移と相関していた。従って、リンパ節におけるリンパ管新生は乳房外Paget病の転移拡大に関わる重要な因子であることが示唆された。
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