研究課題/領域番号 |
20659188
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
泉川 卓司 新潟大学, アイソトープ総合センター, 准教授 (60282985)
|
研究分担者 |
川崎 健夫 新潟大学, 自然科学系, 助教 (00323999)
後藤 淳 新潟大学, アイソトープ総合センター, 助教 (90370395)
長坂 康史 広島工業大学, 情報学部, 教授 (20299655)
田村 詔生 新潟大学, 自然科学研究系, 教授 (00025462)
|
研究期間 (年度) |
2008 – 2009
|
研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2008年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 画像診断 / 陽子線写真 / 放射線 |
研究概要 |
本研究では高エネルギー物理学分野で開発・発展させられてきたシリコンストリップ検出器を用い、粒子線による画像診断装置の実用化の可能性を探ることを目標としている。 本年度は、昨年度に作成した検出器とPCを結ぶプロトタイプのインターフェース回路の不備を改良し、プリント基板におこし、多数枚のシリコン検出器に対応できるようにした。また、シリコン検出器のアセンブルも継続して行い、予定通り8枚のシリコン検出器を作成した。 ベータ線源を用いたオフラインでのテストを行い、ベータ線を測定できることを確認した。また、アンプゲイン等のASICのパラメーターの設定を容易にするために、設定値を読み取るためのADコンバーターを付加した。 完成した装置を国立がんセンター東病院の陽子線治療施設においてオンラインでのテストを行った。実験の実施においては、本装置のデータ収集の計数率が非常に低いため、ビーム強度を極限まで落として実験に望んだ。しかし残念ながら、陽子線を検出することは叶わなかった。オフラインでは動作する物がオンラインで動作しない原因として、多量に発生するであろうX線や加速器運転にともなう電磁ノイズがインターフェース回路を誤動作させているのではないかと考えている。その後、がんセンター東病院の陽子線施設は改修工事に入ったため、再実験を行う事はできなかった。 装置の主要部は完成しているので、今後、X線や電磁波、電源ノイズ等の対策を行い、オンラインでの測定を成功させねばならないと考えている。
|