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破骨細胞分化後期におけるc-Fosの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20659237
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

高田 康成  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40407086)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードAP-1 / Fos / Osteoclast / Cathepasin K / Cre-recombinase / RANKL / Adenovirus / 骨カップリング / Cathepsin K
研究概要

我々は破骨細胞分化の際のFosの第1次発現をそのままに、第2次発現のみを取り除くことより、c-Fosの第1次発現に依存する遺伝子群と、c-Fosの第2次発現に依存的な遺伝子群の2群が存在することを見いだした。本研究は、破骨細胞分化の際のc-Fos第2次発現に依存的な遺伝子群の解析を行なうことにより、c-Fosによる骨カップリング調節などの新たなる役割を解明することを目的とした。
平成20年までの研究において、培養細胞を用いた実験から、第2次c-Fos発現は破骨細胞の成熟化と寿命を制御していると考えられた。そこで平成21年度は、破骨細胞分化後期でc-Fosを欠損する「Fos^<flox/->,CtskCreマウス」およびコントロールである「Fos^<flox/->,CtskCreマウス」の解析を行なった。破骨細胞分化後期でのc-Fosを欠損するFos^<flox/->,CtskCreマウスは、全身のc-Fosを欠損し歯の萌出が起こらないマウスと違い、歯の萌出が起こり、体重もコントロールとほぼ変わらないことが解った。さらに、これらマウスの脛骨より切片を作成し、骨量や破骨細胞数、骨芽細胞数などの骨形態計測を行なったところ、Fos^<flox/->,CtskCreマウスでは、多核の破骨細胞が少なく、さらに骨量が低下していることが明らかになった。この結果は、破骨細胞分化後期にて破骨細胞分化後期を欠損させることにより、破骨細胞の成熟が抑制される一方、単核の破骨細胞の寿命が長くなり骨量を低下させていることを示唆する。
本研究により、c-Fosは破骨細胞分化の初期においては"正の制御を"担い、後期においては"負の制御"を行なっていると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Late expression of c-Fos during osteoclast differentiation determines osteoclast survival and bone mass2009

    • 著者名/発表者名
      Takada Y, Irie N, Grech L, Nakamura T, Kato S, Wagner EF, Matsuo K
    • 学会等名
      2^<nd> Joint Meeting of the International Bone & Mineral Society and the Australian & New Zealand Bone & Mineral Society
    • 発表場所
      Sydney (Australia)
    • 年月日
      2009-03-24
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 破骨細胞分化の際のc-Fos第2次発現の意義と役割2008

    • 著者名/発表者名
      高田康成, 中村貴, 加藤茂明, 松尾光一
    • 学会等名
      第26回日本骨代謝学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-10-30
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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