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ゲノム病としての前立腺がん-内因性レトロウイルスとアンドロゲン調節領域-

研究課題

研究課題/領域番号 20659248
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関金沢大学

研究代表者

高 栄哲 (高 榮哲)  金沢大学, 医学系, 准教授 (90283134)

研究分担者 溝上 敦  金沢大学, 附属病院, 講師 (50248580)
小中 弘之  金沢大学, 附属病院, 講師 (40334768)
研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2009年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2008年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード前立腺がん / 内因性レトロウイルス / アロマターゼ / トランスポゾン / 酸性ホスファターゼ / テストステロン
研究概要

内因性レトロウイルス(endogenous retrovirus ; ERV)はTransposal element(TE)のひとつであり、ヒトゲノムの半分以上を占める。ERVはLTR(long terminal repeat)を特徴とし、このLTRの相同性によって再組換えが生じると考えられている。ERVは感染によって1)遺伝子調節領域のpromoter化2)エクソン化3)遺伝子末端のアデニール化などを惹起させ、本来のゲノムに影響を与える。昨年度では、前立腺癌に関与する遺伝子として、a)エストラジオールを産生する酵素CYP19(aromatase)、b)ACPP(酸性フォスファターゼ)c)テストステロンを産生する酵素HSD17B2の遺伝子をゲノムスクリニングで同定した。本年度は、本格的にa),b),c)の機能を解析した。前立腺がん培養細胞でアンドロゲン依存細胞(1)LNcaP,アンドロゲン非依存細胞(2)PC3、(3)DU145における発現を評価した。a)は(1)での発現は少なく、(2)前者で多く(3)後者では低かった。さらにb)では(1)、(2)、(3)の順に発現が高かった。c)は、(1)、(2)、(3)とも発現が低い。さらに、構造的な分析を行ったa)はHERV Iの感染により、CYP19のExon1をExonizationするので、前立腺がんゲノムで検証したところExon1の欠失していた例はなかった。b)はSINEの挿入によって発現の調節領域が付加されているので、この遺伝子内のSINEの欠失について検証したが認めなかった。さらに、c)はヒトERVであるMER67の挿入によって、Exon4が生じている。特にLTRの存在を、前立腺がんゲノムで検証したところ、LTR同士による相同再組換えによる欠失は認めなかった。本研究では、a),b),c)いずれも、ヒトERVの挿入によって、遺伝子が正常に機能できることが確認できたが、がんのマーカーとしての意義は少ない。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Primary combined androgenbrockade in localized disease and its mechanism.2008

    • 著者名/発表者名
      Namiki M, Kitagawa Y, Mizokami A, Koh E.
    • 雑誌名

      Best Pract Res Clin Endocrinol Metab. 22

      ページ: 303-315

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] トランスポザル エレメント (Transposable element ; TE) に由来する前立腺癌関連遺伝子の分析2009

    • 著者名/発表者名
      高栄哲
    • 学会等名
      日本アンドロロジー学会第28回学術大会
    • 発表場所
      ANAクラウンプラザホテル富山
    • 年月日
      2009-07-04
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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