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咀嚼刺激による肥満抑制

研究課題

研究課題/領域番号 20659303
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 補綴系歯学
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

熊田 秀文  神奈川歯科大学, 歯学部, 准教授 (60120995)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2008年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード咀嚼刺激 / 肥満抑制 / ガムチューイング / 内蔵脂肪 / メタボリックシンドローム
研究概要

本研究では、近年、脳の健康を含む全身健康における咀嚼(チューイング)の効果に着目し、内臓脂肪型肥満の予防・治療法の減量プログラムとしての咀嚼運動の有効性を検証するため、20年度は20代女性、21年度は成人のボランティアを募り疫学的調査を行った。即ち、食事内容や運動等の日常生活を変更せず、毎食前に10分間ガムチューイングを約2ヶ月間実施し、実施中はタニタ体組成計による計測および実施前後には、MRI画像解析により臍帯位の内臓脂肪および皮下脂肪計測を、さらに成人では血中の肥満関連ホルモンおよび糖尿病や梗塞因子への影響も検討し。
20代女性の成果は、食前ガムチューイングにより減少率は低いが確実な体重減少とそれら被験者には内蔵脂肪の減少傾向が、また、BMIの高い被験者では皮下脂肪が、内臓脂肪の少ない被験者では体脂肪の減少が認められた。
成人のガムチューインの成果は、被験者12名であるが、男性において体重および体脂肪(皮下脂肪・内蔵脂肪)の減少傾向が認められ、体重の減少率が大きい被験者は内蔵脂肪の減少が明らかであった。また、血液検査において、ガムチューイングによりtPA-PAI、HbAlc、TG値の減少傾向が認められた。特に、血栓形成に関わるtPA-PAI値の減少は、BMIの高い被験者において有意に認められた。
このような今回の研究成果から、食前ガムチューインによる咀嚼運動が、肥満抑制および動脈硬化因子の改善を示唆することから、メタボリックシンドロームの予防的役割を担う可能性も示唆される。
最近の知見では、皮下脂肪や内蔵脂肪以外の「第三の脂肪」が成人病等に関連する初期の悪玉因子と考えられており、我々のガムチューイングが初期に蓄積する「第三の脂肪」を防ぐことが出来れば、初期段階でメタボリックシンドロームを防ぐことが出来るかも知れない。今後の重要なテーマとなる。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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