研究課題/領域番号 |
20659330
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
高田 豊 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40163208)
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研究分担者 |
安細 敏弘 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (80244789)
邵 仁浩 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10285463)
園木 一男 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50316155)
粟野 秀慈 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (20301442)
吉田 明弘 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (20364151)
鍵山 俊太郎 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50433404)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2008年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 高齢者 / 地域住民 / 腎不全 / 歯学 / 腎機能 / 咀嚼 / 腎系球体濾過量 / 歯周病 / 腎糸球体濾過量 |
研究概要 |
平成20年度は糸球体濾過量(Glomerular Filtration Rate;GFR)と口腔との関係について、60・65歳の前期高齢者住民657名、80歳後期高齢者670名、85歳後期高齢者205名の3つの断面調査で解析した。このなかで、新GFRとAL平均値が負の関係(P=0.021)、旧GFRとAL平均値が負の関係(P=0.019)を示したが、GFRとAL平均値の関係を年齢加えた重回帰分析で解析すると新GFR、旧GFRのいずれもAL平均値と有意の関係を認めなかった。このことから、年齢に伴いGFRも各種口腔所見もともに悪化するため年齢を補正しない場合は有意な関係を認めるが、GFRと口腔所見の間には独立した有意の関係は存在しないことを報告した。 平成21年度は、歯・口腔・口腔機能と腎機能の関係を80歳者と85歳の同一対象者で比較することで、80歳から85歳にいたる時期の腎機能の病態の変化と口腔の病態の変化との関係を検討した。80歳時と85歳時でともに血清クレアチニンを測定した185名を対象として、新日本式eGFR、旧日本式eGFR、Cockcroft-eGFRの80歳と85歳での変化と現在歯数、咀嚼可能食品数の80歳と85歳での変化の関係を検討した。新日本式eGFR、旧日本式eGFR、Cockcroft-eGFRの80歳から85歳への変化の間には強い相関関係(P=0.000)を認めた。また、80歳から85歳への現在歯数の変化と咀嚼食品数の変化との間にも明らかな相関関係(P=0.002)を認めた。旧日本式eGFRと新日本式eGFRの80歳から85歳への変化と咀嚼食品数の80歳から85歳への変化の間には軽度の負の関係(P=0.041)が認められたが、CockcrofteGFRの80歳85歳の変化と咀嚼食品数の間には相関関係が認められなかった。また、80歳から85歳への各eGFRの変化と80歳から85歳への現在歯数の変化との間に有意の関係は認められなかった。
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