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非言語的コミュニケーションが身体に及ぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 20659331
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 基礎看護学
研究機関千葉大学

研究代表者

田中 裕二  千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (40179792)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード神経科学 / 看護学 / コミュニケーション / 表情 / 視線
研究概要

本研究の目的は,非言語的なコミュニケーションの1つである表情が,生体に及ぼす影響について神経生理学的な側面から解明することである。医療従事者はマスクを着用することが多いが,マスクは表情の大部分を隠してしまうことから,今年度はマスク着用の有無やマスクに対する慣れが生体にどのような影響を及ぼすかについて検討した。対象は健康な女子学生16名で,マスクを見慣れている群8名(大学4年生),マスクを見慣れていない群8名(大学1年生)の2群に分けた。視覚刺激として,表情画像4枚(面識のない人物の笑顔(A),無表情(B),笑顔でマスク着用(C),無表情でマスク着用(D))および背景画像1枚の計5枚をランダムに2分ずつ呈示した時の生体反応を,生理的指標として自律神経活動(心拍数,R-R間隔),心理的指標として主観的間隔尺度(VAS法)とSD法を用いて測定した。HR(心拍数)およびHF(副交感神経活動)では4種類の画像間および学年間では有意差はなかった。SD法では,SD1(不快-快)では,AB,AD,BC,CD間で有意差が認められた。また,SD2(緊張-リラックス)では,AC間の笑顔でのマスクの有無で有意差が認められた。心理的指標(SD法)では,A>C>B>Dの順にプラスの評価の数値が大きくなる傾向を示した。このことは,心理的にはマスクの有無よりも表情の差が与える影響の方が大きいということを意味している。つまり,マスクで顔の下半分を隠されていても残りの目や眉などから表情の差を認識しているということである。また,同じ表情ではマスクをしている方の評価が低かったことから,目元から表情を認識・推測はできるが,完全に表情を確認できていないことが不安感や緊張感などを生み出していると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 表情刺激が生体に及ぼす影響-表情とマスク着用の影響について-2009

    • 著者名/発表者名
      田中裕二
    • 学会等名
      日本看護枝術学会第8回学術集会
    • 発表場所
      旭川市
    • 年月日
      2009-09-26
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 表情刺激が生体に及ぼす影響-表情と視線の方向について-2008

    • 著者名/発表者名
      田中裕二
    • 学会等名
      日本看護技術学会第7回学術集会
    • 発表場所
      青森県立保健大学
    • 年月日
      2008-09-20
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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