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触・圧刺激を利用した新式テープ材の鎮痛効果の検討―疼痛ケアへの応用を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 20659334
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 基礎看護学
研究機関岡山大学

研究代表者

深井 喜代子  岡山大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (70104809)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード実験痛 / 臨床痛 / 触・圧刺激 / 新式テープ材 / 鎮痛効果 / 鎮痛機序 / 新しい鎮痛材 / 皮膚の触・圧刺激 / 代替療法 / 鎮痛メカニズム
研究概要

前年度までに、新式テープ材が種々の実験的疼痛(電気刺激によるpricking pain、爪根部の圧痛、及び冷水痛)に即時的な痛みを軽減することを明らかにした(成果の1つは2009年9月の日本看護技術学会第8回学術集会大会賞を受賞)。また、このテープ材を捻挫や打撲、筋肉痛など運動器の痛みに試用した結果、大多数の対象にテープ材の貼用直後から鎮痛効果が認められ、剥がすと痛みが再燃した。
そこで最終年度は、(1)テープ材の臨床痛への鎮痛効果を痛覚定量装置(Pain Vision、ニプロ社)を用いて検討すること、(2)テープ材の皮膚接着面の性状と鎮痛作用との関係を検討すること、さらに(3)テープ材試用例を増やし、テープ材の臨床痛への適用方法を模索すること、さらに実用化への問題点の整理と適用基準の作成を目的とした。
その結果、以下のような暫定的結論を得た。
(1)新式テープ材が運動器の痛みを軽滅することを痛覚定量装置で確認することが出来た。
(2)テープ材の基本形は直径1.5mmのビーズを5mm間隔に敷き詰めたものであるが、圧迫圧と可動性により優れたガラス球の方が、若干鎮痛効果が大きい傾向があり、鎮痛効果がテープ材粘着部に貼り付けた素材の軽微な可変性皮膚接触圧によることが特定されつつある。
(3)テープ材試用は現在までに200余例、痛みの種類は11となり、少なくとも表在痛と深部痛への鎮痛効果はほぼ実証された。
これらの結果を踏まえ、さらに、今後も例数を増やしながら無効例を詳細に検討し、その原因追究と改良を行う。現在、この新式テープ材に注目する企業(医療用各種テープ製造販売元、現在までに2社)に実用化に向けた試作品製作を依頼中である。実用化にあたっては、本研究で得たエビデンスを元に作成したテープ材の適用ガイドラインを企業に提案し、痛みのケア用具としての汎用化を目指す。本研究の成果は本年度中に論文発表する予定である。

報告書

(3件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 触・圧刺激を利用したビーズ式テープ材が臨床痛に及ぼす影響2010

    • 著者名/発表者名
      深井喜代子
    • 学会等名
      日本看護技術学会第9回学術集会
    • 発表場所
      ウインクあいち(名古屋市)
    • 年月日
      2010-10-23
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 触・圧刺激を利用したテープ材が皮膚冷水刺激による痛みに及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      深井喜代子, 佐知亨
    • 学会等名
      日本看護技術学会第8回学術集会
    • 発表場所
      旭川市大雪クリスタルホール(旭川市)
    • 年月日
      2009-09-26
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 極小ビーズを敷き詰めたテープ材が種々の臨床痛に及ぼす効果2009

    • 著者名/発表者名
      深井喜代子
    • 学会等名
      第31回日本疼痛学会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(名古屋市)
    • 年月日
      2009-07-17
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 触・圧刺激を利用したビーズテープ材が皮膚痛覚閾値に及ぼす影響2008

    • 著者名/発表者名
      深井 喜代子
    • 学会等名
      日本看護技術学会第7回学術集会
    • 発表場所
      青森市
    • 年月日
      2008-09-20
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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