研究課題/領域番号 |
20659356
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
|
研究機関 | 椙山女学園大学 (2009-2010) 中部大学 (2008) |
研究代表者 |
深谷 久子 椙山女学園大学, 看護学部, 講師 (40454368)
|
研究期間 (年度) |
2008 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2010年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 先天奇形 / 出産 / Drotarモデル / 親の愛着感情 / 看護 / 質的記述的研究 / 反応 / 先天性心疾患 / 障害 |
研究概要 |
これまで、Drotarモデルの信頼性・妥当性について検討を重ねてきた。当該年度は、先天奇形を持つ子どもを出産した親の反応に関する看護師の体験事例を通して、先天奇形を持つ子どもを出産した親の出産および子どもに対する反応について看護師がどのようにとらえているかを探索し、Drotarモデルを基盤とした先天奇形の特性を包括した親の反応に関する新たなスタンダードモデル作成の可能性について検討することを目的とした。 研究対象者は、A大学看護学部研究倫理審査委員会から承認され、同意書により研究への承諾が得られたB病院NICU看護師6名とした。 データ収集方法は、フォーカスグループインタビューを実施し、インタビューの最後にDrotarモデルのように先天奇形を持つ子どもの出産および子どもに対する反応の描画を求めた。探索的内容分析法により分析し、Drotarモデルとの共通性と相違性を分析し、先天奇形の特性を包括した親の反応について検討した。 その結果、1)適応・再起は、危機反応が強くなる時期から認められ、愛着感情とは異なる反応として図式化された。2)Drotarモデルは再現されなかった。3)複雑な親の反応を理解するためには、単純化されたモデルよりも、複雑さを可視化したモデルのほうが適していると考えられた。4)さらに親の思いに近づいたケアをするためには、無理に枠組みにあてはめて親を理解しようとしない、子どもの障害の内容、治療法の有無、生命危機の程度等、各障害の特性によって親に与える衝撃の相違が考慮されるような視点がDrotarモデルに加わった新たなスタンダードモデル作成をする必要があると考えられた。今後は、Drotarモデルを基盤とした新たなモデル開発のための試案モデルの完成をさらに進め、これを用いて、新たなモデル開発の可能性や内容妥当性を検討する予定である。
|