研究課題/領域番号 |
20659368
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 久留米大学 (2010) 日本赤十字九州国際看護大学 (2008-2009) |
研究代表者 |
桐明 あゆみ (佐伯 あゆみ) 久留米大学, 医学部, 講師 (20389498)
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研究分担者 |
森山 美知子 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (80264977)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2010年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / 家族介護者 / パートナーシップ / 心理教育プログラム |
研究概要 |
【目的】「認知症高齢者を介護する家族が、認知症高齢者および認知症ケアに関する人々と互いを尊重し合える関係性を作る技量」を認知症ケアにおける家族のパートナーシップと操作的に定義し、その測定項目の作成と表面的妥当性および内容的妥当性の検討を目的とした。【方法】認知症専門のデイケアを利用する家族に「認知症高齢者および認知症ケアに関する人々との関係性」に関する半構成的面接を実施した。面接内容を録音し逐語録を作成した。逐語録と文献検討からパートナーシップをあらわす項目を抽出し、パートナーシップ測定項目を作成した。次に、認知症ケアのエキスパート9名に質問項目の内容的妥当性を尋ねるアンケート調査を行った。【結果】1)分析の結果、『受容的対応の力』『客観的に介護状況を把握する力』『介護を閉ざさない環境を作る力』の3つのカテゴリーと「高齢者を安心させるかかわり」「高齢者の世界に合わせた対応」「高齢者の力を引き出すかかわり」「自分の状況の把握と調整」「情報や知識の積極的な希求」「信頼形成と役割の調整」「積極的な相談と依頼」「自分の意見の主張」の8つのサブカテゴリー、それらに基づく44項目のパートナーシップ測定項目が作成された。2)エキスパートナースへのアンケート調査結果パートナーシップ測定項目全てが、78%以上のエキスパートより「適切である」と回答された。【考察】介護する家族が、認知症高齢者および認知症ケアに関する人との関係形成においてとるべき行動や態度を明らかにし、具体的に示したことに本尺度作成の意義があると考える。また、今回作成したパートナーシップ測定項目は、エキスパートナースの合意が得られ内容の妥当性が確認された。今後は、尺度の信頼性、妥当性の検証の後に、認知症高齢者を介護する家族に対する心理教育プログラムの有効性を、本尺度を用いて検証する予定である。
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