研究課題/領域番号 |
20682006
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 東北芸術工科大学 |
研究代表者 |
荒木 志伸 東北芸術工科大学, 芸術学部, 講師 (10326754)
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研究期間 (年度) |
2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2008年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 出羽三山 / 信仰 / 修験道 / 羽黒鏡 / 石造文化財 / 供養塔 / 墓標 |
研究概要 |
研究の基礎となる土台をかたちづくるための作業を積み重ねた。出羽三山関係資料の現地踏査および、関連史跡・機関での依頼・調査を精力的に進めた。 まず、研究のメインである羽黒鏡の調査に関しては, 出羽三山神社所蔵の資料を数回実見した上で、山形県外において所蔵されている東京国立博物館や京都府細見美術館などにおもむき、現状調査と実見による観察作業をおこなった。また、京都国立博物館、奈良文化財研究所の金工関係の専門家に対して研究協力を要請し、遂行上有益なアドバイスを多数得ることができた。 また、石造文化財に関しては、出羽三山神社にたびたびおもむき、現地踏査をおこなった。特に、石造文化財に関しては、参道において踏査をおこない、石造文化財の数を把握した。特に参道の二の坂周辺、及び山頂神社付近の同舎裏において、板碑型石塔が多数存在し、その年代が中世末〜近世初期の墓標・供養塔であることを発見した。これらについて神社側や歴史博物館、山形県立博物館など、関運機関と調査日程を検討して計画を策定した。 これからの調査・研究に向けて基礎をつくる目的のもと、出羽三山、山形の中世・近世関係の書籍を多数購入・収集した。また、その内容を検討し、また、データベースの項目を検討し、研究成果を発表・公開をしていく上でのHPの準備作業を進めた。 しかし、両親の介護という一身上の事情により退職することとなり、研究を中断することになり、その成果を発表することはできなくなった。石造文化財は劣化が激しく緊急の調査をする状況にあり、羽黒鏡は海外も含めた広い視野から日本史を見直すことのできる可能性をもった重要なテーマである。将来、何らかの形で中途となった研究を再開、遂行できる機会を得たい。
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