反転σ結合化合物を基軸としたσ電子系の化学

• 研究課題/領域番号: 20685004
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 有機化学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 岩本 武明 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70302081)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 25,350千円 (直接経費: 19,500千円、間接経費: 5,850千円); 2011年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2010年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2009年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2008年度: 12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
• キーワード: 反転σ結合 / ケイ素 / ビシクロ[1.1.1]ペンタシラン / かご型化合物 / X 線結晶構 造解析 / X線結晶構造解析 / スタファン / σ共役 / 多環式シラン / ペルシラスタファン / σ－π共役 / σ電子系 / 高周期14族元素 / 合成 / 物性 / 溶媒分離イオン対 / カルボメタレーション / シリルアニオン

研究概要

「反転σ結合」と呼ばれる特異な構造と電子状態を持つ結合に着目し、この結合を持つ化合物を単位とする高周期14族元素化合物の合成と性質を解明した。ペルシラ[n]スタファンなど、ビシクロ[1.1.1]ペンタシランを単位に持つ化合物群を合成し、かご型骨格を持つビシクロペンタシランがアセチレンに類似した対称性を持つ共役ユニットとなることを見出した。また、ジシラビシクロ[1.1.0]ブタン二量体の合成と反転σ結合間の顕著な相互作用を明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Persilastaffanes: Design, Synthesis, Structure, and Conjugation between Silicon Cages (2012)
  • 著者名/発表者名: T. Iwamoto, D. Tsushima, E. Kwon, S. Ishida, H. Isobe
  • 雑誌名: Angew. Chem. Int. Ed. 巻: 51 号: 10 ページ: 2340-2344
  • DOI: 10.1002/anie.201106422
  • 査読あり
• [学会発表] 橋頭位にアリール基を持つ新規ビシクロ[1.1.1]ペンタシランの合成と性質 (2013)
  • 著者名/発表者名: 津島大輔、石田真太郎、岩本武明
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会
  • 発表場所: 草津
  • 年月日: 2013-03-25
• [学会発表] Persila[n]staffanes and Related Polycyclic Oligosilanes (2012)
  • 著者名/発表者名: Takeaki Iwamoto
  • 学会等名: 4th Asian Silicon Symposium
  • 発表場所: Tsukuba
  • 年月日: 2012-10-22
• [学会発表] Synthesis and Structure of Persilastaffanes and Related Silicon Compounds (2012)
  • 著者名/発表者名: Takeaki Iwamoto
  • 学会等名: 243^<rd> ACS National Meeting & Exposition(招待講演)
  • 発表場所: San Diego, USA
  • 年月日: 2012-03-26
• [学会発表] [n]スタファンケイ素類縁体の合成とかご型ケイ素骨格間の共役 (2012)
  • 著者名/発表者名: 津島大輔、石田真太郎、權垠相、磯部寛之、岩本武明
  • 学会等名: 日本化学会第92春季年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2012-03-25
• [学会発表] Synthesis and Structure of Persilastaffanes and Related Silicon Compounds (2012)
  • 著者名/発表者名: Takeaki Iwamoto
  • 学会等名: 243rd ACS National Meeting & Exposition
  • 発表場所: San Diego, USA
  • 招待講演
• [学会発表] 反転σ結合を有するケイ素クラスターの合成と構造 (2011)
  • 著者名/発表者名: 降矢裕一、石田真太郎、大野公一、岩本武明
  • 学会等名: 平成23年度化学系学協会東北大会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2011-09-17
• [学会発表] [2]スタファンケイ素類縁体の合成と構造 (2011)
  • 著者名/発表者名: 津島大輔、石田真太郎、磯部寛之、岩本武明
  • 学会等名: 日本化学会第91春季年会
  • 発表場所: 神奈川大学横浜キャンパス
  • 年月日: 2011-03-26
• [学会発表] [2]スタファンケイ素類縁体の合成と構造 (2011)
  • 著者名/発表者名: 津島大輔・石田真太郎・磯部寛之・岩本武明
  • 学会等名: 日本化学会第91春季年会
  • 発表場所: 神奈川大学
  • 年月日: 2011-03-26
• [学会発表] [n]スタファンケイ素類縁体の合成、構造、および電子状態 (2011)
  • 著者名/発表者名: 津島大輔、石田真太郎、權垠相、磯部寛之、岩本武明
  • 学会等名: 第22回基礎有機化学討論会
  • 発表場所: 筑波
• [学会発表] Reactions of long bond isomers of 1, 3-dimetallabicyclo[1.1.0]butanes (2010)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Tsushima, Shintaro Ishida, Hiroyuki Isobe, Takeaki Iwamoto
  • 学会等名: Pacifichem 2010
  • 発表場所: ハワイ、米国(依頼講演)
  • 年月日: 2010-12-16
• [学会発表] Synthesis, structure, and reactions of novel silicon analogs of bicyclo[1.1.1]pentanes (2010)
  • 著者名/発表者名: 津島大輔、石田真太郎、磯部寛之、 岩本武明
  • 学会等名: 環太平洋国際化学会議2010
  • 発表場所: ホノルル、米国
  • 年月日: 2010-12-15
• [学会発表] 新規ビシクロ[1.1.1]ペンタシランの合成と官能基化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 津島大輔、石田真太郎、岩本武明
  • 学会等名: 第14回ケイ素化学協会シンポジウム
  • 発表場所: ニューウェルシティ湯河原
  • 年月日: 2010-11-19
• [学会発表] Synthesis, Structure and Reactions of Novel Silicon Analogs of Bicyclo[1.1.1]pentasilanes (2010)
  • 著者名/発表者名: 津島大輔、石田真太郎、磯部寛之、岩本武明
  • 学会等名: Tohoku University Global Center of Excellence Program Summer School 2010
  • 発表場所: 東北大学
  • 年月日: 2010-08-19
• [学会発表] Silicon Compounds with an Inverted Sigma Bond, G-COE Dalian University of Technology . (2009)
  • 著者名/発表者名: Takeaki Iwamoto
  • 学会等名: Tohoku University Joint Symposium
  • 発表場所: 東北大学萩ホール(依頼講演)
  • 年月日: 2009-12-09
• [学会発表] 新規ビシクロ[1.1.1]ペンタシランの合成と反応 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岩本武明・津島大輔・磯部寛之
  • 学会等名: 第56回有機金属化学討論会
  • 発表場所: 同志社大学今出川キャンパス
  • 年月日: 2009-09-09
• [学会発表] 新規ビシクロ[1.1.1]ペンタシランの合成と構造 (2009)
  • 著者名/発表者名: 津島大輔、岩本武明、磯部寛之
  • 学会等名: 第89日本化学会春季年会
  • 発表場所: 日本大学理工学部
  • 年月日: 2009-03-27
• [備考] (1)Angewandte Chemie誌のFrontispiece、プレスリリース(2011年、No.50)、Chemistry Viewsに取り上げられた。(雑誌論文(1)に関して)
  • URL: http://onlinelibrary.wiley.com/journal/10.1002/(ISSN)1521-3773/homepage/press/201150press.htm