配分額 *注記 |
25,740千円 (直接経費: 19,800千円、間接経費: 5,940千円)
2010年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2009年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2008年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
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研究概要 |
昨年度に開発した蛍光性温度センサーpoly (NNPAM-co-SPA-co-DBD-AA)を蛍光寿命イメージング法に応用し、COS7細胞内の温度マッピングを進めた。最初に、細胞内におけるpoly (NNPAM-co-SPA-co-DBD-AA)の性能について評価したところ、空間分解能200nm、温度分解能0.18~0.58℃であり、細胞内の温度分布イメージングが十分に可能であることが分かった。そこで実際に、生細胞内の温度を測定したところ、核や中心体が細胞質に対して有意に熱く、さらにその程度が細胞周期依存的であることが判明した。この細胞内における小器官の温度差はこれまでに報告がなく、本研究課題で開発した蛍光性温度センサーによって初めて捉えられた生物学的知見である。さらに、定常時においてミトコンドリア周辺で温度が高いことや、脱共役剤による刺激に応じてミトコンドリア周辺で顕著な温度上昇が起きることも確認した。現在、これらの成果を公表すべく投稿論文を執筆中である。 また本年度は、平成20年度に得られた細胞の温度測定に関する成果を43rd IUPAC World Polymer Congress (Glasgow, UK)にて発表し、さらにこれまでの蛍光性温度センサーに関する研究内容をInternational Congress on Analytical Science 2010 (Kochi, India)にて講演した。
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