配分額 *注記 |
22,490千円 (直接経費: 17,300千円、間接経費: 5,190千円)
2010年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2009年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2008年度: 13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
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研究概要 |
本研究では,銀シースビスマス系高温超電導線材の交流損失低減に向けて,高抵抗材料をバリア層として超電導芯間に導入した低損失線材(バリア線材)の高性能化を目的とした。超電導特性への影響が少ないCa_2CuO_3とSrZrO_3をバリア材とし,ツイスト(撚り線)構造と複合化した線材について,通電特性および線材面に平行・垂直な横磁界下での損失特性を77Kにて評価した。特に,SrZrO_3をバリア材とした線材において,超電導体形成に必要な焼成時におけるバリア層の連続性低下は殆どなく,50Hz,50mTの平行横磁界下での損失は,完全に芯間結合した場合の1/5程度と大幅に低減できた。更に,線幅・ツイスト長の狭小化とSrZrO_3バリアの導入厚の調整により,Jc>12kA/cm^2を維持した上で,垂直磁界下において芯間電磁結合が生じる目安となる結合周波数fcを250Hz以上に向上することに初めて成功し,50Hz,50mTでの垂直磁界損失を結合時の1/2程度に低減することができた。
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