研究概要 |
本研究では,視聴覚情報の持つ様々なパラメータが音韻知覚及び視聴者の受ける感性情報に及ぼす影響を定量化し,その知見を生かした視聴覚音声提示ユニバーサルコミュニケーションシステムの構築手法を提案する。研究の結果,高齢者は健聴者に比べ,音声と映像のズレに寛容であり,かつ,そのような場合でも映像による音声の聴き取り向上が見込めることが明らかとなった。この知見は,単に音声だけ話速を遅くして映像と組み合わせた場合でも,映像の寄与が見込めるということを示唆しており,新しいコミュニケーションシステムの可能性を示すものである。
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