透明視の知覚コストを指標とした視覚情報の脳内符号化様式の研究

• 研究課題/領域番号: 20700234
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 認知科学
• 研究機関: 室蘭工業大学
• 研究代表者: 渡部 修 室蘭工業大学, 大学院・工学研究科, 講師 (50343017)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 脳科学 / 視覚 / 心理物理学 / 透明視 / 知覚コスト / 検出閾 / 精度 / 初期視覚 / ポピュレーション符号化 / 運動視 / 両眼立体視

研究概要

透明視とは,重ね合わせた複数の表面を同時に知覚できる現象である.この透明視知覚は,脳の視覚情報処理メカニズムを解明する上で,重要な手がかりを与えると考えられている.これは,透明視が,視覚情報が脳内でどのように表現(符号化)されるかという,脳の情報処理において本質的な問題を提起するためである.本研究では,透明視の知覚コストを測定する系統的な視覚心理実験を実施し,視覚情報の脳内表現様式を検証した.

研究成果

• [雑誌論文] Stereo transparency in ambiguous stereograms generated by overlapping two identical dot patterns. (2009)
  • 著者名/発表者名: O.Watanabe
  • 雑誌名: Journal of Vision Vol.9,No.12 ページ: 1-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] 音声系列の規則獲得における統計学習の影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 早坂美樹, 渡部修
  • 雑誌名: 電子情報通信学会論文誌D Vol.J92-D,No.10 ページ: 1793-1801
  • NAID: 110007387812
  • 査読あり
• [雑誌論文] Perceptual costs for motion transparency evaluated by two performance measures. (2009)
  • 著者名/発表者名: N.Suzuki, O.Watanabe
  • 雑誌名: Vision Research Vol.49,No.17 ページ: 2217-2224
  • 査読あり
• [雑誌論文] Perceptual costs for motion transparency evaluated by two performance measures (2009)
  • 著者名/発表者名: Naoto Suzuki
  • 雑誌名: Vision Research 49 ページ: 2217-2224
  • 査読あり
• [雑誌論文] 音声系列の規則獲得における統計学習の影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 早坂美樹
  • 雑誌名: 電子情報通信学会論文誌D J92-D ページ: 1793-1801
  • 査読あり
• [雑誌論文] Stereo transparency in ambiguous stereograms generated by overlapping two identical dot patterns (2009)
  • 著者名/発表者名: Osamu Watanabe
  • 雑誌名: Journal of Vision 9 ページ: 1-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] A neural model for stereo transparency with the population of the disparity energy models. (2008)
  • 著者名/発表者名: O.Watanabe
  • 雑誌名: Neurocomputing Vol.71,No.16-18 ページ: 3158-3167
  • 査読あり
• [雑誌論文] 視覚情報の脳内表現と知覚パフォーマンス-モデル予測とその心理物理学的検証のケーススタディー- (2008)
  • 著者名/発表者名: 渡部修
  • 雑誌名: 日本神経回路学会誌 Vol.15,No.3 ページ: 193-202
  • NAID: 10024274731
  • 査読あり
• [雑誌論文] 視覚情報の脳内表現と知覚パフォーマンス-モデル予測とその心理物理学検証のケーススタディー- (2008)
  • 著者名/発表者名: 渡部修
  • 雑誌名: 日本神経回路学会誌 15 ページ: 193-202
  • 査読あり
• [雑誌論文] A neural network model for stereo transparency with the population of the disparity energy models (2008)
  • 著者名/発表者名: Osamu Watanabe
  • 雑誌名: Neurocomputing 71 ページ: 3158-3167
  • 査読あり
• [雑誌論文] 視覚特徴間の時間的相互作用の心理物理学的検証
  • 著者名/発表者名: 金浜和広, 渡部修
  • 雑誌名: 電子情報通信学会論文誌D Vol.J93-D,No.9(in press)
  • NAID: 110007700693
  • 査読あり
• [学会発表] 心理物理学的逆相関法による脳内メカニズムの非線形特性分析手法 (2010)
  • 著者名/発表者名: 渡部修
  • 学会等名: 電子情報通信学会ニューロコンピューティング研究会
  • 発表場所: 玉川大学(東京都)
  • 年月日: 2010-03-10
• [学会発表] 多階層予測符号化モデルに基づく高次パターン認識 (2010)
  • 著者名/発表者名: 横山裕樹
  • 学会等名: 電子情報通信学会ニューロコンピューティング研究
  • 発表場所: 玉川大学(東京都)
  • 年月日: 2010-03-10
• [学会発表] 逆相関法を用いた視覚メカニズムの非線形特性の推定 (2010)
  • 著者名/発表者名: 渡部修
  • 学会等名: 映像情報メディア学会ヒューマンインフォメーション研究会
  • 発表場所: 東京工科大学(東京都)
  • 年月日: 2010-03-01
• [学会発表] 多階層予測符号化モデルに基づく高次パターン認識 (2010)
  • 著者名/発表者名: 横山裕樹, 渡部修
  • 学会等名: 電子情報通信学会技術研究報告
• [学会発表] 心理物理学的逆相関法による脳内メカニズムの非線形特性分析手法 (2010)
  • 著者名/発表者名: 渡部修
  • 学会等名: 電子情報通信学会技術研究報告
• [学会発表] 逆相関法を用いた視覚メカニズムの非線形特性の推定 (2010)
  • 著者名/発表者名: 渡部修
  • 学会等名: 映像情報メディア学会技術研究報告
• [学会発表] Correlation effect on stereo transparency (2009)
  • 著者名/発表者名: 渡部修
  • 学会等名: NOLTA2009
  • 発表場所: Chateraise Gateaux Kingdom Sapporo Hotel(北海道)
  • 年月日: 2009-10-21
• [学会発表] 運動検出ニューロンのポピュレーションで窓問題を解決する神経回路モデル (2009)
  • 著者名/発表者名: 豊田有人
  • 学会等名: 日本神経回路学会
  • 発表場所: 東北大学(宮城県)
  • 年月日: 2009-09-26
• [学会発表] 予測符号化モデルに基づく位置ずれに対して頑健な多階層モデルの提案 (2009)
  • 著者名/発表者名: 広瀬裕樹
  • 学会等名: 日本神経回路学会
  • 発表場所: 東北大学(宮城県)
  • 年月日: 2009-09-25
• [学会発表] 連続音声系列における統計的規則獲得の実験的検証 (2009)
  • 著者名/発表者名: 渡部修
  • 学会等名: 日本心理学会
  • 発表場所: 立命館大学(京都府)
  • 年月日: 2009-08-28
• [学会発表] Correlation effect on stereo transparency. (2009)
  • 著者名/発表者名: O. Watanabe
  • 学会等名: Proceedings of the 2009 International Symposium on Nonlinear Theory and its Applications
• [学会発表] 運動検出ニューロンのポピュレーションで窓問題を解決する神経回路モデル (2009)
  • 著者名/発表者名: 豊田有人, 渡部修
  • 学会等名: 日本神経回路学会第19回全国大会講演論文集
• [学会発表] 予測符号化モデルに基づく位置ずれに対して頑健な多階層モデルの提案 (2009)
  • 著者名/発表者名: 広瀬裕樹, 渡部修
  • 学会等名: 日本神経回路学会第19回全国大会講演論文集
• [学会発表] 連続音声系列における統計的規則獲得の実験的検証 (2009)
  • 著者名/発表者名: 渡部修
  • 学会等名: 日本心理学会第73回大会発表論文集
• [学会発表] 音声系列の文法的規則獲得における統計学習の役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 渡部修, 早坂美樹
  • 学会等名: 電子情報通信学会技術研究報告
• [学会発表] 統計情報による連続音声系列の規則獲得についての一考察 (2009)
  • 著者名/発表者名: 渡部修, 早坂美樹
  • 学会等名: Sensing and Perception 16
• [学会発表] Stereo transparency in ambiguous stereograms that have potential matches leading to both transparency and non-transparency perceptions (2008)
  • 著者名/発表者名: Osamu Watanabe
  • 学会等名: ECVP2008
  • 発表場所: ユトレヒト(オランダ)
  • 年月日: 2008-08-25
• [学会発表] 色と運動の組み合わせ実験におけるタスク依存性 (2008)
  • 著者名/発表者名: 金浜和広, 渡部修
  • 学会等名: 日本神経回路学会第18回全国大会講演論文集
• [学会発表] 予測符号化モデルの多層化に関する研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 広瀬裕樹, 渡部修
  • 学会等名: 日本神経回路学会第18回全国大会講演論文集
• [学会発表] テクスチャ手掛りのランダム性が視差との奥行き統合に及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大西史訓, 渡部修
  • 学会等名: 日本神経回路学会第18回全国大会講演論文集
• [学会発表] Stereo transparency in ambiguous stereograms that have potential matches leading to both transparency and non-transparency perceptions. (2008)
  • 著者名/発表者名: O. Watanabe
  • 学会等名: Perception, Vol.37 ECVP Abstract Supplement
• [学会発表] Perceptual cost for motion transparency depends on the measures of psychophysical performance. (2008)
  • 著者名/発表者名: O. Watanabe, N. Suzuki
  • 学会等名: Proceedings of the 2008 IEEE Conference on Soft Computing in Industrial Applications
• [備考]
  • URL: http://cortex.csse.muroran-it.ac.jp
• [備考]
  • URL: http://cortex.csse.muroran-it.ac.jp
• [備考]
  • URL: http://cortex.csse.muroran-it.ac.jp