研究概要 |
ニホンザル1頭を対象にエピソード記憶を要する課題を学習させた。3面モニター内にバーチャル迷路を作り出し,その迷路内を,ジョイスティックを用いて自由に移動し,目標物体を見つけ出す課題の訓練をおこなった。サルはそのエピソードを覚え,続く試行ではより早く目標に到達することができるようになった。また,ラットを対象に,8方向の放射状迷路を用いた「いつ」「どこ」「なに」というエピソード記憶を必要とする課題を学習させた。今後,損傷実験やニューロン活動の記録実験を通して,エピソード記憶の神経機構について検討する予定である。
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