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Notchが活性化されている乳がん細胞の脳転移機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 20700338
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

村上 弥生  慈恵医大, 医学部, 助教 (00465262)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2008年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード脳 / 癌
研究概要

脳への転移を伴う乳がんの進行は予後不良となるが、その転移機構についての研究は不十分である。乳がん細胞の脳における生存・増殖機構の解析が、脳への転移メカニズムの解明につながると考えられる。中枢神経系における分化を制御するNotchファミリーの活性化が乳がん細胞においても報告されている。Notchの活性化を介して乳がん細胞はグリア細胞と同様に中枢において増殖能を獲得したと考えられる。そこで、本研究の目的はNotchを活性化が乳がん細胞の脳への転移を促進することを明らかにする事である。さらに、NotchシグナルはGlut1の発現を増加させ、グルコースの取り込みが増強される。乳がん細胞はNotchシグナルを介してグルコースの取り込みの増強が行われ、乳がん細胞が脳へ転移すると仮定した。
乳がん細胞におけるグルコース依存性を検討するために、ペントースーリン酸回路を阻害する2-デオキシグルコース(2-DG)をヒト乳がん由来培養細胞(MCF-7およびmA-MB-231)の培地に添加し、細胞生存率を検討した。MCF-7と比較してmA-MB-231の2-DGに対するIC50は約5倍高かった。2-DGはグルコースに対して拮抗的な阻害薬である。転移能の高いとされるMDA-MB-231細胞はグルコースの取り込み能が高いことがわかった。転移能の異なる細胞間ではグルコーストランスポーターであるGlutの発現が異なるため、転移能とグルコース取り込み能は相関する可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Cytoprotective role of mitochondrial amyloid beta peptide-binding alcohol dehydrogenase against a cytotoxic aldehyde2009

    • 著者名/発表者名
      Murakami Y
    • 雑誌名

      Neurobiol. Aging 30

      ページ: 325-9

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Agedependent neurodegeneration accompanying memory loss in transgenic mice defective in mitochondrial ALDH2 activity2008

    • 著者名/発表者名
      Ohsawa I
    • 雑誌名

      J. Neurosci 28

      ページ: 6239-49

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ミトコンドリアに局在するAβ結合アルコール脱水素酵素による酸化ストレスからの防御機構2008

    • 著者名/発表者名
      村上弥生
    • 雑誌名

      日本臨牀2008年増刊「アルツハイマー病-基礎研究から予防・治療の新しいパラダイム-」 66

      ページ: 113-119

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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