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糖尿病態下における前頭前皮質の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20700341
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関星薬科大学

研究代表者

宮田 茂雄  武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (40366836)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2009年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2008年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード精神 / 神経疾患の病態と治療 / 糖尿病 / うつ病 / 不安障害 / グルタミン酸神経 / 扁桃体 / 前頭前皮質 / グルタミン酸
研究概要

糖尿病患者はうつ病や不安障害といった精神神経系疾患への罹患率が健常者と比較して高いことが明らかにされている。申請者は、慢性的な高血糖状態が情動行動を制御する神経系の機能を障害すると仮説立てた。本研究では前頭前皮質の機能を中心に、情動調節機能に対する糖尿病の影響についてモデルマウスを用いた基礎研究を行った。特に、脳内グルタミン酸神経系に着目し、その機能に与える糖尿病の影響について検討を行った。ストレプトゾトシン誘発糖尿病モデルマウスは恐怖条件づけ試験や高架式プラットホーム試験において明らかな不安関連行動を示した。In vivoマイクロダイアリシス法による解析の結果、糖尿病マウスの前頭葉皮質および扁桃体における細胞外グルタミン酸量は対照群マウスと有意な差は認められなかった。一方、糖尿病マウスの前頭前皮質において、組織ホモジネート中のグルタミン酸含有量は対照群マウスと比べ著明に増加していた。次に、扁桃体におけるAMPA型グルタミン酸受容体GluR1サブユニット発現量についてWestern blot法による解析を行った。その結果、糖尿病マウスの扁桃体ではリン酸化されたGluR1サブユニットタンパクが著明に増加していた。AMPA受容体選択的拮抗薬を両側扁桃体に微量投与することにより、糖尿病マウスの恐怖記憶の形成が顕著に抑制された。これらの研究成果から、糖尿病病態下では前頭葉および扁桃体におけるグルタミン酸神経活性に変化が生じており、情動調節機能の障害を引き起こす一因であることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 亀井淳三糖尿病マウスにおける恐怖記憶再生機能の変化に対する扁桃体AMPA受容体機能変化の関与2009

    • 著者名/発表者名
      宮田茂雄、大澤匡弘
    • 学会等名
      第82回日本薬理学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2009-03-16
    • 関連する報告書
      2009 研究成果報告書
  • [学会発表] 扁桃体グルタミン酸神経系の機能に対する糖尿病の影響2009

    • 著者名/発表者名
      宮田茂雄、大澤匡弘、亀井淳三
    • 学会等名
      第18回神経行動薬理若手研究者の集い
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2009-03-15
    • 関連する報告書
      2009 研究成果報告書
  • [学会発表] 前頭前皮質および扁桃体におけるグルタミン酸神経活性に対する糖尿病の影響2008

    • 著者名/発表者名
      宮田茂雄、大澤匡弘、亀井淳三
    • 学会等名
      第19回マイクロダイアリシス研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-12-06
    • 関連する報告書
      2009 研究成果報告書
  • [学会発表] 前頭前皮質および扁桃体におけるグルタミン酸神経活性に対する糖尿病の影響2008

    • 著者名/発表者名
      宮田茂雄
    • 学会等名
      第19回マイクロダイアリシス研究会
    • 発表場所
      昭和女子大学
    • 年月日
      2008-12-06
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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