研究課題/領域番号 |
20700343
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
清水 千草 徳島文理大学, 香川薬学部, 助教 (70435072)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2010年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2009年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | シナフィン・コンプレキシン / シナプトタグミン / SNARE複合体 / コンプレキシン |
研究概要 |
運動や記憶等の脳の働きは、多くの神経細胞間の情報伝達により成立している。その神経細胞間のつなぎ目をシナプスと呼び、神経情報伝達は、アセチルコリン等の神経伝達物質により行われる。神経伝達物質の放出は、神経伝達物質が蓄えられているシナプス小胞の膜とシナプス前膜が融合することにより数ミリ秒以内で完結する迅速な反応である。この仕組みには、膜を融合させるSNARE 複合体が必須である。さらに、神経の興奮により細胞外から流入するCa^<2+>を感知するシナプトタグミンが必要であるとされる。両者が強く結合することにより、神経の興奮に続いて起こるCa^<2+>依存性の神経伝達物質の放出が起こると考えられる。しかし、両者の結合親和性は低いため、この結合を仲介する分子が必要である。そこで申請者は、シナフィンに着目し、研究を行ったところシナフィンの中央部分にSNARE複合体と、C末端部分にシナプトタグミンを結合することを見いだした。この結果から、SNARE複合体とシナプトタグミンの結合をシナフィンが仲介することにより、Ca^<2+>依存的な神経伝達物質の放出が行われている可能性を示唆した。
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