ヘテロクロマチンプロテイン1γ変異マウスが不妊症を呈する分子メカニズムの解析

• 研究課題/領域番号: 20700363
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 実験動物学
• 研究機関: 金沢大学
• 研究代表者: 成瀬 智恵 金沢大学, 学際科学実験センター, 助教 (30372486)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2009年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2008年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: HP1 / マウス / 生殖細胞 / ヒストン修飾 / エピジェネティクス / 減数分裂

研究概要

我々が作製したHP1γの変異マウスは雌雄ともに不妊であったので、その原因について研究を行った。その結果、減数分裂の開始時期にセントロメア近傍領域の集積が認められないこと、及び、野生型精原細胞において集積のみられるヒストンメチル化酵素がHP1γ変異マウスの精原細胞では集積できないことがわかり、これらのことから、HP1γはセントロメア近傍におけるヒストン修飾因子のリクルートに必須であり、減数分裂の正常な進行にはセントロメアのヒストン修飾が必要であることが明らかになった。

研究成果

• [雑誌論文] Bidirectional signaling through ephrinA2-EphA2 enhances osteoclastogenesis and suppresses osteoblastogenesis. (2009)
  • 著者名/発表者名: Irie N., Takada Y., Watanabe Y., Matsuzaki Y., Naruse C., Asano M., Iwakura Y., Suda T., Matsuo K.
  • 雑誌名: J. Biol. Chem. 284 ページ: 14637-14644
  • 査読あり
• [雑誌論文] Bidirectional signaling through ephrinA2-EphA2 enhances osteoclastogenesis and suppresses osteoblastogenesis. (2009)
  • 著者名/発表者名: Irie N., et al.
  • 雑誌名: J.Biol.Chem. 284 ページ: 14637-14644
  • 査読あり
• [雑誌論文] Bidirectional signaling through ephrinA2-EphA2 enhances osteoclastogenesis and suppresses osteoblastogenesis (2009)
  • 著者名/発表者名: Irie N. et.al.
  • 雑誌名: J. Biol. Chem. (In press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Wtap is required for differentiation of endoderm and mesoderm in the mouse embryo. (2008)
  • 著者名/発表者名: Fukusumi Y., Naruse C., Asano M.
  • 雑誌名: Developmental Dynamics 237 ページ: 618-629
  • 査読あり
• [雑誌論文] EphA2 is an essential mediator of UV radiation-induced apoptosis. (2008)
  • 著者名/発表者名: Zhang G., Njauw C.N., Park J.M., Naruse C., Asano M., Tsao H.
  • 雑誌名: Cancer Research 68 ページ: 1691-1696
  • 査読あり
• [雑誌論文] A novel beta-myosin heavy chain gene mutation, p. Met531Arg, identified in isolated left ventricular noncompaction in humans, resulted in left ventricular hypertrophy that progressed to dilation in a mouse model. (2008)
  • 著者名/発表者名: Kaneda, T. *, Naruse, C. *, (*は共同筆頭著者) Kawashima, A., Fujino, N., Oshima, T., Namura, M., Nunoda, S., Mori, S., Konno, T., Ino, H., Yamagishi, M., Masahide Asano
  • 雑誌名: Clinical Science (London) 114 ページ: 431-440
  • 査読あり
• [学会発表] ヒストン修飾を介した相同染色体ペアリングの制御機序 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高田幸, 古関明彦, 成瀬智恵, 浅野雅秀
  • 学会等名: 第2回公開シンポジウム生殖系列の世代サイクルとエピゲノムネットワーク
  • 発表場所: コクヨホール(東京都)(口頭発表)
  • 年月日: 2009-11-27
• [学会発表] 始原生殖細胞の発生と分化におけるHP1γの機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 阿部可奈恵, 成瀬智恵, 齋藤通紀, 浅野雅秀
  • 学会等名: 第2回公開シンポジウム生殖系列の世代サイクルとエピゲノムネットワーク
  • 発表場所: コクヨホール(東京都)(ポスター発表)
  • 年月日: 2009-11-26
• [学会発表] ヒストン修飾を介した相同染色体ペアリングの制御機序 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高田幸, ら
  • 学会等名: 第2回公開シンポジウム 生殖系列の世代サイクルとエピゲノムネットワーク
  • 発表場所: コクヨホール(東京都)
  • 年月日: 2009-11-26
• [学会発表] 始原生殖細胞の発生と分化におけるHP1γの機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 阿部可奈恵, ら
  • 学会等名: 第2回公開シンポジウム 生殖系列の世代サイクルとエピゲノムネットワーク
  • 発表場所: コクヨホール(東京都)
  • 年月日: 2009-11-26
• [学会発表] 生殖細胞形成におけるHP1γの機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 成瀬智恵, 浅野雅秀
  • 学会等名: 特定領域研究生殖サイクル若手勉強会
  • 発表場所: 御殿場高原時之栖(静岡県)(口頭発表およびポスター発表)
  • 年月日: 2009-08-27
• [学会発表] 生殖細胞形成におけるHP1γの機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 成瀬智恵, ら
  • 学会等名: 特定領域研究生殖サイクル若手勉強会
  • 発表場所: 御殿場高原時之栖(御殿場市)
  • 年月日: 2009-08-27
• [学会発表] 始原生殖細胞の発生と分化におけるHP1γの機能 (2009)
  • 著者名/発表者名: 阿部可奈恵, 成瀬智恵, 柿内太, 浅野雅秀
  • 学会等名: 第3回日本エピジェネティクス研究会年会
  • 発表場所: 東京一ツ橋学術総合センター(東京都)(ポスター発表)
  • 年月日: 2009-05-22
• [学会発表] 始原生殖細胞の発生と分化におけるHP1γの機能 (2009)
  • 著者名/発表者名: 阿部可奈恵, ら
  • 学会等名: 第3回日本エピジェネティクス研究会
  • 発表場所: 学術総合センター(東京都)
  • 年月日: 2009-05-22
• [学会発表] 始原生殖細胞の発生と分化におけるHP1γの機能 (2009)
  • 著者名/発表者名: 阿部可奈恵, 成瀬智恵, 柿内太, 浅野雅秀
  • 学会等名: 第56回日本実験動物学会総会
  • 発表場所: 大宮ソニックホール(埼玉県)(ポスター発表)
  • 年月日: 2009-05-14
• [学会発表] HP1γは第一減数分裂期における精母細胞のヒストンメチル化に必須である (2009)
  • 著者名/発表者名: 成瀬智恵, 高田幸, Yael Costa, 阿部可奈恵, 柿内太, James Turner, 古関明彦, 浅野雅秀
  • 学会等名: 第56回日本実験動物学会総会
  • 発表場所: 大宮ソニックホール(埼玉県)(口頭発表およびポスター発表)
  • 年月日: 2009-05-14
• [学会発表] HP1γは第一減数分裂期における精母細胞のヒストンメチル化に必須である (2009)
  • 著者名/発表者名: 成瀬智恵, ら
  • 学会等名: 第56回日本実験動物学会総会
  • 発表場所: 大宮ソニックシティ(さいたま市)
  • 年月日: 2009-05-14
• [学会発表] 始原生殖細胞の発生と分化におけるHP1γの機能 (2009)
  • 著者名/発表者名: 阿部可奈恵, ら
  • 学会等名: 第56回日本実験動物学会総会
  • 発表場所: 大宮ソニックシティ(さいたま市)
  • 年月日: 2009-05-14
• [学会発表] 減数分裂およびPGCにおけるHP1γの機能 (2008)
  • 著者名/発表者名: 成瀬智恵, ら
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会年会第81回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2008-12-11
• [学会発表] 減数分裂におけるHP1γの機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 成瀬智恵, 高田幸, Yael Costa, 阿部可奈恵, 柿内太, James Turner, 古関明彦, 浅野雅秀
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド(兵庫県)(ポスター発表)
  • 年月日: 2008-12-09
• [学会発表] 減数分裂およびPGCにおけるHP1γの機能 (2008)
  • 著者名/発表者名: 成瀬智恵, 高田幸, Yael Costa, 阿部可奈恵, 柿内太, James Turner, 古関明彦, 浅野雅秀
  • 学会等名: 第2回日本エピジェネティクス研究会年会
  • 発表場所: 東レ総合研修センター(静岡県)(ポスター発表)
  • 年月日: 2008-05-09
• [学会発表] 減数分裂およびPGCにおけるHP1γの機能 (2008)
  • 著者名/発表者名: 成瀬智恵, ら
  • 学会等名: 第2回日本エピジェネティクス研究会
  • 発表場所: 三島
  • 年月日: 2008-05-09
• [備考]
  • URL: http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med38/tglab/tganimHP/Top.html
• [備考]
  • URL: http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med38/tg.html
• [備考]
  • URL: http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med38/tg.html