研究概要 |
日常身体活動のうち短時間の断続的な活動をNEATと定義し,代謝性疾患リスク(MR)のコントロールに有効な活動パターンを検討し以下のような知見を得た.MRを有する肥満者は,30秒以上に亘って持続する中等度活動が健常者に比して少なかった.肥満であっても脂質異常症を呈する者とそうでない者では3~10分の中等度活動の頻度に差が認められた.さらに,運動介入により3~5分程度の中等度活動を延伸させていた者の脂質代謝マーカーに改善が認められた.これらの結果は,肥満をはじめとしたMRの予防・改善には中等度活動時間を延長することが重要であるが,従来推奨されている持続時間よりも短時間かつ断続的なNEAT様の活動の蓄積でも有効である可能性を示唆する.
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