研究課題
若手研究(B)
本研究では、モンモリロナイトを用いた3価Crの固定化試験を行ったところ、粘土鉱物からNaとCaが溶出し、溶液のpHが上昇した。そのため、Crの固定化が阻害される結果となった。Fe_2O_3を用いた3価Crの固定化試験を行ったところ、一定の効果が見られた。酸性条件では、Crを迅速に吸収することが確認できた。Crを吸収させた後に、熱処理を行い焼結させると、Crは完全に固定化された。酸化チタンは光触媒作用により、有機物を分解・無害化すると同時に、汚染水中の重金属イオンを還元して無害化するポテンシャルも有し、スメクタイトなどの粘土鉱物は、大量の金属イオンをインターカレートし固定化することができることが確認できた。