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音楽にみる歌舞伎の近代―陰囃子演出の伝承経路と歌舞伎の古典芸能化の関係から―

研究課題

研究課題/領域番号 20720036
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 芸術学・芸術史・芸術一般
研究機関東京芸術大学

研究代表者

土田 牧子  東京芸大, 音楽学部, 講師 (30466958)

研究期間 (年度) 2008
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード日本音楽史 / 歌舞伎 / 劇音楽 / 三味線音楽 / 近代日本の文化
研究概要

本研究は、歌舞伎の陰囃子(黒御簾音楽・下座音楽とも呼ばれる)の演奏家たちに焦点をあて、彼らのネットワークと陰囃子の伝承経路を明らかにしようとするものである。本研究では、近代歌舞伎における陰囃子の伝承に大きく貢献したと考えられる六合新三郎と杵屋勝四郎に着目した。この二人の間に陰囃子の伝承があったことが諸資料から明らかであることから、二人の伝承経路として、1劇場での共演と2陰囃子付帳(演奏家の覚書)の収集・貸借、の二つを想定した。
研究は次の手順で行った。(1)付帳・役割番付・筋書に記された演奏家連名のデータベース化、(2)データベースをもとにした演奏家の動向(出演した劇場と出演時期)の解明、(3)特に六合新三郎と杵屋勝四郎の動向と二人の共演時期の解明、(4)六合新三郎と杵屋勝四郎との間での付帳の共有状況の解明。このうち(1)と(2)は、(3)のための基礎調査であるが、これにより今まで解明されていなかった明治時代の歌舞伎に出演した演奏家の動向がわかることとなる。(1)と(2)の作業は現在も進行中であるが、現段階では(3)六合新三郎と杵屋勝四郎(当時は勝之丞と名乗る)は、明治38年から40年まで東京座を中心に共演していたことが明らかになった。これにより、1劇場での共演による伝承経路が具体的に示されたこととなる。次に、(4)この二人の演奏家が同じ公演の付帳を重複して所有している場合をリストアップすることで、二人の間に付帳のやりとり(貸借→書写)があった実態を示した。また各々が、他の演奏家らが所持していた付帳を収集・書写している実態もわかったため、2付帳の収集・貸借による伝承経路がある程度明らかになったこととなる。今後は、こうした伝承により実際にどのような音楽演出が伝えられたのかを明らかにしていくことが課題である。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 〔資料紹介〕梅村豊撮影歌舞伎写真2009

    • 著者名/発表者名
      土田牧子
    • 雑誌名

      無形文化遺産研究報告 3

      ページ: 135-192

    • NAID

      120006324800

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 歌舞伎士八番という近代2008

    • 著者名/発表者名
      土田牧子
    • 学会等名
      日本音楽学会
    • 発表場所
      国立音楽大学
    • 年月日
      2008-10-26
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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