研究課題/領域番号 |
20730155
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用経済学
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研究機関 | 九州国際大学 (2011) 早稲田大学 (2008-2010) |
研究代表者 |
齋藤 隆志 九州国際大学, 経済学部, 准教授 (60437283)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 人事制度 / インセンティブ / 企業戦略 / 企業統治 / 生産性 |
研究概要 |
本研究の目的は、企業行動および人事制度の変化が労働インセンティブに与える影響について分析することであった。そのため、企業の従業員を対象としたアンケートを行い、そのデータや企業の財務データを用いて計量分析を行った。まず、成果主義導入の要因の実証分析からは、企業は、労働者のモチベーションを高めるためというよりは、直接的には近い将来における賃金削減を意図して、成果主義の導入を行ったと考えられる。次に、成果主義導入の企業業績への影響を調べた。その結果、成果主義を導入し、かつ賃金格差が十分に大きい場合には企業業績に対して有意に正の影響があることがわかった。また、成果主義が導入されているときに相対評価が行われている場合にも、企業業績には正の影響があることがわかった。最後に、金銭的インセンティブを増大する人事制度の導入が労働者の内発的なモチベーションに与える影響について分析した結果、個人の成果が給与に反映されるほど、仕事の楽しさが増大していることが示された。これは一見、金銭的インセンティブが非金銭的インセンティブをも増大させているようにみえる。しかし、成果が目に見える形で表れにくい仕事も評価されたり、昇進スピードに差がつきにくくなったりすることも、同時に仕事の楽しさを増していることがわかった。
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