研究課題/領域番号 |
20730198
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 日本貿易振興機構アジア経済研究所 (2010) 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 (2008-2009) |
研究代表者 |
高野 久紀 日本貿易振興機構アジア経済研究所, 研究員 (40450548)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2010年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2008年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 経済発展 / マイクロクレジット / 返済期限 / グループ貸付 / マイクロ保険 / 家計内意思決定 / 現在志向バイアス / マイクロファイナンス |
研究概要 |
マイクロクレジットの返済期限が短いために、マイクロクレジットの導入により農村高利貸しからの借入が増える可能性があること、返済期限の延長が農村高利貸しへの依存度を大きく下げることが明らかになった。また、ベトナムで行った経済実験からは、個人貸付に比べグループ貸付の方が戦略的債務不履行の問題が発生しやすいこと、グループ貸付においては過去の返済行動が重要な役割を担っていることが明らかになるとともに、マイクロ保険に関しても、複数の保険提示により保険購買率が高まること、保険を買わずに負のショックをうけると次の期の保険購買率が高まること、所得に関するフレーミングは保険購買率に影響を与えないこと、などが明らかになった。また、家計内資源管理においては、家計は家計成員の現在志向バイアスに対して有効なコミットメント機能の役割を果たせておらず、現在志向バイアスを持つ夫をもつ妻ほど、ROSCAという家計外のコミットメント機能を利用していることも明らかになった。
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