研究課題/領域番号 |
20730251
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
木野 龍太郎 福井県立大学, 経済学部, 准教授 (40405072)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 技術経営 / 繊維産業 / 技術蓄積・発展 / 企業間分業 / 産地 / 生産システム |
研究概要 |
本研究は、日本のモノづくりの競争力について、合繊長繊維織物の産地である福井県を対象に、繊維産業における企業間分業を通じた生産技術(製品技術・製造技術)の蓄積・発展との関連から、織布企業を中心に聞き取り及びアンケート調査を行った。絹、人造絹糸から合成繊維へと移行するなかで、織布企業は原糸メーカー、織機メーカーなどと共同で製織技術を確立してきたが、設備の自動化・電子化に伴い、これらの技術が設備に取り込まれていき、設備の販売とともに技術が流出することとなった。その後、原糸メーカーの多くは有機化学の技術を活かし「脱・繊維」の方向に進む一方で、技術・ノウハウを蓄積・発展させてきた福井産地に、製品開発の主体が移ることになり、スポーツ衣料や産業用資材など、機能性や品質を活かした製品への進出が見られている。また、規模が小さい企業においても、特長ある技術を持ち、産業用資材へと展開しているが、熟練技能に依存しがちであり、経営者や従業員も高齢化が進み、後継者不足や技能伝承が出来ないという問題を抱えている。また、繊維機械メーカーが生産を止め、設備更新や部品供給で問題を抱えていることも明らかになった。
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