研究課題
若手研究(B)
障害者を「リソース」としてとらえることを達成していると考えられる(1)職場での共生の障害者観、および(2)地域活動における共生の障害者観を取り上げ、その中でどのような価値観が共有されているのか、また、それを生みだすための要件を明らかにすることを目的とした。研究結果より、職場においては、「その人の能力を見いだす」「見いだした能力を活かすことに喜びを見いだせる環境をつくり、結果として生産性を上げる」「障害のある就労者と支援者が共に働く同僚として日常のコミュニケーションをはかる」ことが重要な要素として共通して語られた。また、これら価値観は組織風土として健常の就労者の働きやすさを生み出すことも共通して指摘された。地域活動においては、防災という住民の共通課題に積極的に参加する中で、分担した役割を担う地域の構成員として認識されうることが明らかになった。そのためには、「障害者自身が参加する話し合う場の設定」「助かる方法の習得」「災害時をシミュレーションし、体験し、さらに想像すること」が重要であり、保健福祉職にはこうしたプログラムを行政等と協力して設定するための役割が期待されることが明らかになった。
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社会福祉学
巻: 51(4) ページ: 174-186
保健医療社会学論集
巻: 19(1) ページ: 13-25
110009857889
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