研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は「怒りの対象の行動」と「許し」の観点から,怒り経験に関する検討を行うことであった。研究の結果,怒り喚起者は許していないときは,相手の話を黙って聞いたり,その出来事が二度と起こらないようにしたり,相手を避けたりしていることが示された。一方,怒り対象者は,攻撃行動や攻撃の転嫁,回避逃避,社会的共有をしていることが示された。さらに,相手が謝罪した場合は,説明よりも許しやすく,その後の関係も続きやすいことが示唆された。