研究概要 |
本研究では, 我が国の高校生と大学生を対象に, 犯罪被害に対するリスク認知ならびに防犯方略を調べた。その結果, 若年層は(1)警戒心,(2)危険地区回避,(3)リスク管理,(4)危険経路回避,(5)自己モニタリング,(6)夜間外出自粛からなる防犯方略を用いていることが明らかになった。女性は男性よりもリスク認知ならびに防犯方略の程度が高かった。本研究では, さらに開発した防犯方略尺度を用いて防犯方略と物理的要因, 心理社会的要因の関連性を検討し, 介入実験を行うことで防犯教育効果についても検討を行った。最終的に, 上述した知見をもとに若年層の防犯心理の諸特徴について考察した
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