治療抵抗性うつ病患者の心理・社会的機能障害の実態把握と心理学的介入に関する研究

• 研究課題/領域番号: 20730463
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 臨床心理学
• 研究機関: 比治山大学
• 研究代表者: 松永 美希 比治山大学, 現代文化学部, 講師 (60399160)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• 研究課題ステータス: 完了 (2010年度)
• 配分額: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円); 2010年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2009年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 臨床心理学 / うつ病 / 認知行動療法 / 心理社会的機能 / 効果研究

研究概要

薬物治療抵抗性うつ病患者を対象に,心理社会的機能障害の実態を調査し,さらに認知行動療法による心理学的介入の効果を検討した。その結果,治療抵抗性うつ病患者は,通常の薬物療法を受けていても著しい社会的機能障害が継続している可能性が示唆された。また,通常の薬物治療に加えて集団認知行動療法との併用治療は,抑うつ症状のみならず,社会的機能の改善に有効であり,その効果は12か月以上維持されていた。

研究成果

• [雑誌論文] 難治性うつ病に対する認知行動療法 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松永美希・田辺紗矢佳・岡本泰昌
  • 雑誌名: 臨床精神医学 40(4) ページ: 859-868
  • NAID: 40018874304
  • 査読あり
• [雑誌論文] Rostral anterior cingulate cortex activity mediate the relationship between the depressive symptoms and the medial prefrontal cortex activity (2011)
  • 著者名/発表者名: Yoshimura,S., Okamoto,Y., Onoda,K., Matsunaga,M., Ueda,K.,Suzuki, S., Yamawaki, S.
  • 雑誌名: Journal of Affective Disorder 122 ページ: 76-85
  • 査読あり
• [雑誌論文] Rostral anterior cingulate cortex activity mediate the relationship between the depressive symptoms and the medial prefrontal cortex activity (2011)
  • 著者名/発表者名: Yoshimura, S., Okamoto, Y., Onoda, K., Matsunaga, M., Ueda, K., Suzuki, S., Yamawaki, S.
  • 雑誌名: Journal of Affective Disorder 巻: 122 ページ: 76-85
  • 査読あり
• [雑誌論文] Psychosocial functioning in patients with treatment-resistant (2010)
  • 著者名/発表者名: Matsunaga, M., Okamoto, Y., Suzuki, S., Kinoshita, A., Yoshimura, S., Yoshino,A., Kunisato, Y., Yamawaki, S.
  • 雑誌名: depression after group cognitive behavioral therapy BMC Psychiatry 10:22 ページ: 1-10
  • 査読あり
• [雑誌論文] Psychosocial functioning in patients with treatment-resistant depression after group cognitive behavioral therapy (2010)
  • 著者名/発表者名: Matusnaga, M., 他6名
  • 雑誌名: BMC Psychiatry 10:22 ページ: 1-10
  • 査読あり
• [学会発表] 集団認知行動療法の効果研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松永美希
  • 学会等名: 集団認知行動療法研究会 中級研修会
  • 発表場所: NTT東日本関東病院
  • 年月日: 2010-11-13
• [学会発表] 治療抵抗性うつ病に対する集団認知行動療法の効果短期的効果と治療反応に関する検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 松永美希・岡本泰昌・鈴木伸一・吉村晋平・国里愛彦・吉野敦雄・山脇成人
  • 学会等名: 第9回日本認知療法学会
  • 発表場所: 幕張市幕張メッセ
  • 年月日: 2009-10-12
• [学会発表] 治療抵抗性うつ病に対する集団認知行動療法の効果 短期的効果と治療反応に関する検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 松永美希, 他6名
  • 学会等名: 第9回日本認知療法学会
  • 発表場所: 幕張市幕張メッセ(千葉県)
  • 年月日: 2009-10-12
• [学会発表] うつ病者における反応スタイル (2009)
  • 著者名/発表者名: 松永美希・鈴木伸一
  • 学会等名: 日本心理学会第73回大会
  • 発表場所: 立命館大学
  • 年月日: 2009-08-27
• [学会発表] うつ病者における反応スタイル (2009)
  • 著者名/発表者名: 松永美希・鈴木伸一
  • 学会等名: 日本心理学会第73回大会
  • 発表場所: 立命館大学(京都府)
  • 年月日: 2009-08-27
• [学会発表] 職場復帰支援の現状と困難事例への展望 (2008)
  • 著者名/発表者名: 松永美希・田島美幸・田上明日香
  • 学会等名: 第72回日本心理学会大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2008-09-21
• [図書] うつ病の集団認知行動療法 (2011)
  • 著者名/発表者名: 鈴木伸一・岡本泰昌・松永美希
  • 総ページ数: 109
  • 出版者: 実践マニュアル日本評論社
• [図書] 医療心理学の新展開(第15章 精神医療)(鈴木伸一編・著) (2008)
  • 著者名/発表者名: 松永美希・鈴木伸一
  • 出版者: 北大路書房
• [図書] 医療心理学の新展開 (2008)
  • 著者名/発表者名: 松永美希, 他16名
  • 出版者: 北大路書房