研究課題
若手研究(B)
我々は、核融合科学研究所の大型ヘリカル装置(LHD)で行われている高温プラズマ燃焼実験の偏光測定を行うための2次元イメージ撮像型偏光検出器の開発を行った。X線偏光計は、偏光X線のガス中での光電子放出異方性を利用したもので、ガス中に広がった光電子の飛跡情報を得ることができるガス電子増幅(GEM)フォイルを利用している。2次元平面内の飛跡情報を保持したままガス増幅された電子は、その下に設置されたCMOSセンサーと呼ばれるピクセル検出器によって検出される。本研究で用いたCMOSセンサーは、検出面積2.5×2.5cm^2、検出器表面は表面のCdTeレイヤーを取り除く改造を行いガス増幅された電子を直接読みだすピクセル型電荷読み出し検出器として使用した。我々は、偏光計としての予備実験を行い6.4keVのFeKαX線から偏光を示す光電子の放出異方性を検出したが、LHDに取り付けてのプラズマ測定実験の直前にCMOS検出器が放電によって故障し、LHDプラズマの偏光測定は行う事ができなかった。
すべて 2009
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
Plasma Sci.Technol Vol.11
ページ: 402-408
Plasma Science and Technology 11