研究概要 |
位相揺らぎの少ない単光子源及びもつれ合い光子対源の実現を目指し,量子ナノ構造を形成する核スピンの無秩序性による光子源の量子性の悪化を抑制することを目的として.単一量子ドット構造内の核スピンの制御に着手し,5Tにもおよぶ核磁場形成を確認した.核磁場は局所性及び双安定特性といった特異性を有しており,量子情報処理分野への応用が期待できる.またもつれ合い光子対発生に致命的となる異方性交換分裂を抑制できる量子ナノ構造を探索し,量子リング構造及び量子ナノワイヤー構造が有力な候補であることを,偏光測定及び光子相関測定により実証した.
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