研究概要 |
磁気特性の評価をもとに疲労損傷を評価することを目的として,疲労過程中のマルテンサイト体積率をフェライトスコープにより測定し,マルテンサイト相に起因する漏洩磁界変化をMIセンサにより測定した. 塑性ひずみ幅とマルテンサイト体積率の変化率との間に対応関係が見られ,これらから累積ひずみをマルテンサイト体積率から推定できる可能性があることが分かった.したがってマルテンサイト体積率の測定から疲労損傷程度を評価できるものと期待される. マルテンサイト体積率測定の高感度化のためにMIセンサよりも高感度なSQUID顕微鏡を用いた磁気顕微鏡を構築した.さらに微小き裂の発生および進展の観察のためにSPring-8の放射光を用いた・CTイメージングを構築した.
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