研究概要 |
ボリューム細分割はボリュームメッシュを細かくすると同時に頂点位置を移動することで高品位化を行う高速かつイタレイティブな手法である.繰り返しの極限で隣接する辺の長さが等しくなることが理論的に保証されており,これによって有限要素法(以下FEM)の問題の一つである,体積が大きく異なるセルが隣接することを回避できる.このような良い性質を持ちながらボリューム細分割はFEM用メッシュ生成に使用されなかった.なぜなら,従来のボリューム細分割はメッシュ中の特定の位相構造で体積が0となるセルを生成しFEMを適用不能にしてしまうからである.これに対し全ての位相構造に対して無体積となるセルが発生しないボリューム細分割を発明した.これによりボリュームメッシュの高品位化をFEMに適した形で高速に行うことが可能となる.
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